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「全員ですか…?」
「そうだ。頼んだぞ」
ここはグラスレンダー皇国の副都バージカルにある冒険者ギルドである
アキラはここのダンジョンに騎士達を潜らせる為全員に冒険者登録してもらうことにした
「カードを受け取ったものからダンジョン前まで行って待っていてくれ」
「「「はいっ!」」」
アキラの実力はもちろん自分達の守るべき国の為に動いてくれている事を騎士達は知っている。
その為アキラを上官のように扱う
「流石に時間が掛かりそうね」
「二人にはダンジョンで食べる為の食料の手配をして欲しい」
「わかりました」「いいわよ」
二つ返事で答えた
「ありがとう。目標が達成するまで俺はダンジョンから出てこないから騎士達がいる階層まで頼むな。金は最初は出すが次からは騎士達が倒した魔物の魔石をギルドで売って資金に当ててくれ」
そう普通にスルーしていたがここバージカルにはダンジョンがある
故の副都である
グラスレンダー皇国には皇都にもダンジョンがあるがネオアトランタから遠いのでここにした
「みんな揃ったな。これよりダンジョンに潜る。魔石は拾って渡した袋に入れてミーナやレイナに渡してくれ。
みんなには限界まで強くなってもらう。
俺たちの強さは知っていると思うが強さの秘密を一つ教えよう。
ダンジョンで限界まで魔物と戦っているからだ」
アキラは話しに嘘を混ぜた
「だが、安心してくれ。ここで死ぬ事はない。
実際には俺が瀕死にさせた魔物にトドメを刺してもらうだけだからな」
「それは一体…何の為に?」
若い騎士が訪ねて来たが
「貴様!上官の命令は絶対だ!質問もなしだ!」
年配の騎士が咎めた
「まぁまぁ。確かに疑問に一々答えていたら時間がなくなる。だから信じてついて来てくれとしか言えない。頼む」
深々と頭を下げるアキラを見て
「すみませんでした!!続けてください!」
先程の騎士に謝られた
「さっき言ったことそのままだ。隊列を組んでダンジョンを進み、ある程度の強さの魔物が現れたらそこでラストアタック祭りだ!」
「………」
「…ごほん。ラストアタックはその名の通り最後の一撃だ。瀕死の魔物にひたすらトドメを刺してもらう。これは全員だ。それをひと月はすると思え。
もちろんダンジョンからはその間出ない。
食べ物はそこの二人が持って来てくれる。
それを完遂したら俺たちとお前達100人で国を取り戻せるくらい強くなれる」
そこで剣を抜き天にかざす
「約束しよう!それが為されなければこの命を捨てると!
そして!このダンジョンから出た時が共和国への反撃の時だと!」
アキラは大声で叫んだ
「「「「うぉおお!!!」」」」
騎士達を連れてアキラはダンジョンに入っていった
「そんなに買うのかい…?」
おばちゃんが聞いてくる
「そうよ。沢山必要なの。他にも干し肉やパンを買えるとこ教えてくれない?」
「お願いします」
あまりの大量買いに引き気味のおばちゃんだが
「あぁ…連れて行ってあげるよ…。完売して売るものないしね」
この後もまたおばちゃんはドン引きする
美人と美少女の二人組がバージカルの街を大量の食べ物を乗せたリヤカーをひいていると言う都市伝説がグラスレンダー皇国を駆け巡っていく
「私達のステータスはに運びの為にあったのね」
「ミーナちゃん…そんな悲しいこと言わないで」
二人だけだとナンパされるが流石にこの光景を見た街の人達は近寄らなかった
腫れ物扱いに慣れた頃にダンジョンに向かう二人
街の住人からは魔物に餌を与えてるのではと実しやかに囁かれるのであった
アキラはしらない




