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15.穢れ(下)




「先ほど闇泉とその周囲を見回りましたが、特に異常は見つかりませんでした」


「そう……ですか」



ここでほっとできない自分が嫌になる。

一樹さんは穏やかな笑みを浮かべながら、微かに目を伏せた。



「我々も完璧ではありませんので、朔さんの目でお確かめいただけるなら、これほど安心なことはございません。どうかよろしくお願い致します」


「はい……。何もなければ、それが一番いいのですが」


「そうですね。おっしゃる通りです」



社務所の前で一樹さんが立ち止まる。



「こちらに一室ご用意しましたので、他の方は待機いただけますか。この人数を闇泉へお連れするのは、さすがに憚られます」


「じゃあ俺が一緒に行く。だったらいいでしょ?」



すかさず名乗りを上げた雪根さんに、一樹さんは微笑みを苦笑へ変えた。



「承知いたしました。まったく、あなたは散々わたしを避けていたというのに、どういう風の吹き回しなのでしょうね」


「別に。仕事に私情は持ち込まないってだけだよ」



嬉しそうな一樹さん。雪根さんはむっとしてそっぽを向いてしまった。


明将さんと花歩さん、そして啓斗さんが社務所へ入るのを見届け、わたしたちは闇泉へと足を進めようとした——そのとき。


ふと懐かしい香りが漂ってきて周囲に目を向けた。

境内は厳かながらも賑わい、華殿には人の列ができている。


今のはなんだったのか。



「どうしたの?」


「いえっ」



前を行く二人に追いつくため、華殿を横目に数歩を駆けた。


拝殿の先頭で参拝を終えた人が横にずれる。後ろに並んでいた人が一歩、二歩と前方へ進む。

視界の隅で捉えたその動きが微かに記憶と重なり、わたしは再び足を止めた。



「……どうして」


「朔?」



雪根さんと一樹さんが戻ってくるが、それどころじゃない。


夢の笑い声が思い出され、頭の中で響いた。

間違いであってほしいと、望んだ希望が打ち砕かれる。嫌な予感が、確信に変わってしまった。


わたしの視線の先には、拝殿の先頭で参拝の作法を取らず、ただ正面を見据えている、母がいた。


母の左右で横並びになった参拝者が、拝殿へと深く頭を下げる。お参りを終えた人はそれぞれが列からそれて、空いた場所に次の参拝者が進み出た。


直立したままの母を不審に思う者はおらず、自然な流れで避けている。


戻ってきた雪根さんがわたしの視線を追う。

一樹さんも同様に華殿へと列をなす人々に目をやった。



「……あちらに何かございましたか?」



返答に困った。


一樹さんと雪根さんには母の姿が見えていない?


それともわたしの目がおかしいの?



「朔……華殿に、何があるの?」



雪根さんがゆっくりとした口調で混乱するわたしに問いかける。

戸惑いながら、華殿に佇む母へと顔を向ける。



「あ、……あの……、列の先頭に、母が……」



目線の先で、母は何かを拝殿の中に放り投げる仕草をした。



「——っ!」



雪根さんが息を呑む。直後、弾かれたように拝殿へと走り出した。

わたしも彼の後を追う。


雪根さんは素早く人の間を通り抜けた勢いをそのままに、木の柵に手をかけて拝殿の中へと飛び入る。周囲にざわめきが起こった。


喧騒に構わず母は華殿に背を向け、足早に表門へと去っていく。

拝殿は雪根さんに任せてわたしは母を追った。



「お母さんっ」



急いで追いつき、母の手を掴む。驚き振り返った母は、わたしの顔を見てさらに目を見開いた。



「御社で何してるの?」



ばつが悪そうに母の目が泳ぐ。



「……大したことじゃないわ。あなたこそ、学校はどうしたの」


「さっき、電話をかけたんだけど、どうして出なかったの?」


「そうなの? 気づかなかったわ」



母がわたしの手をぞんざいに振り解く。

そっけない態度に目の奥がじんと熱くなった。

そうか。わたしは母に「ただ御社参りに来ていただけだ」と言って欲しかったんだ。


どうしたらいいのかわからなくて黙り込んだわたしに、母は何かを言いかけた口を閉じて背中を向けた。



「……待って! お母さん、さっきあそこで何を……」



追い縋るわたしは無視され母の足は止まらない。

表門を目前としたところで袴装束の人が四人、進路に立ち塞がり母を止めた。


後ろから雪根さんと一樹さんが追いつく。

一樹さんの顔を見た母は嫌悪を隠そうともせず、小さな舌打ちをした。

それは袴装束の人たちにも聞こえていたらしく、一帯の空気が張り詰める。



「あなたが放ったこちらは、神域にとってよくないものですね」



白い木綿布を下敷きにして手の上に置かれた黒い石を一樹さんは母に見せる。

石を直視した途端、全身からどっと汗が噴き出す。胃の中が迫り上がってくるのを、息を止めることで必死に耐えた。


一樹さんの持つ石には虹色の模様が不規則に蠢いていて、嫌でも須藤雷也が彷彿された。

強烈な存在感を放っているのに、どうして目視するまで気づけなかったんだろう。



「……さあ、知らないわ」



母は強気に一樹さんを睨みつけた。



「申し訳ありませんが、あなたはこのままお帰りいただくわけにはいきません」



憮然として佇む母に、焦りはない。抵抗する様子もなかった。


境内の一角で異様な空気を漂わせるこの場を、参拝者たちは何事かと遠巻きに窺っている。

そんな周囲の人混みを押し退けて、境内の奥より人が走ってきた。



「——一樹さんっ」



息を切らせる袴装束のその人は、焦りながらも参拝者に聞こえないよう小声で一樹さんに訴える。



「大変ですっ、あの……、闇泉が……っ!」



今にも泣きそうな声に一樹さんの表情が険しくなる。


戸惑う袴装束の人たちの中心で、わたしは母が薄らと笑ったのを見てしまった。








      *








御社は日の元の信仰の中心である。人々にとってここは慣れ親しんだ心の礎となる場所だ。

御社の境内は誰でも立ち入れるが、同時にここが神聖な土地であることをわたしたちは幼い頃から教えられてきた。


御社での話しは神様に聞かれている。御社にいたずらをすれば天罰がくだる……なんて、大人が子供に注意する際の常套句だ。


日の元の民はそんなことを言われて育つから、御社の領域を清らかな場所だという認識が、物心がついた時から知らないうちに刷り込まれている。

たとえどんな悪人でも、御社の中で犯罪に手を染めることはない。境内で問題を起こすのは、罰当たりで罪深い行いだ……といったぐあいに。


だからみんな……わたしも含めて、慢心していた。


嫌な予感は確かにあったけど、実際に神様の領域で不謹慎なことが起こるはずがないと、不安の片隅でそう思っていたのだ。





御社の最奥。住居を挟んでさらに森を進んだ場所にひっそりと存在する、深淵を祀る祠。

木々が鬱蒼と茂り日中であっても薄暗いその場所で、闇泉を前にただただ呆然と立ち尽くす。


本来は無色透明のはずの泉の水が墨汁を垂らしたように黒く染まり、水面に虹色の膜が漂う。

そこにあったのは、夢で見たのと同じ光景だった。


足元から腐臭が立ち込める。

泉を直視していると背筋がぞっとした。



 いつから? どうやって? ……これを、お母さんが——?



疑問が頭に浮かんでは答えが出ないまま積み重なっていく。

母は特に抵抗することなく、一樹さんの指示で御社の人たちに連れて行かれた。

何もできないわたしの周りで、たくさんの人が慌ただしく動く。


宮城さんに連絡を入れて指示を仰いだり、周囲を警戒したりと、雪根さんたちも対応に追われている。

わたしも何か手伝わないとと気持ちだけが先走るばかりで、結局動けずにただ見ているしかできない。



「……? ……泡がない」



不快感に耐えながら闇泉を眺めていたら、夢との違いに気づいた。

夢の中では水底からぽこぽこと浮かび上がっていた泡が、ここでは発生していないのだ。


この違いにも意味があるのか。

泉のふちに膝をつき、水面へと手を伸ばす。



わたしが、やらないと。



水に触れ、穢された泉の底に意識を研ぎ澄ませた。


水中でどろどろの渦がまるで生きているかのごとく蠢いている。

大きな円を描きながら、重い流水で壁を削る。

どろどろが削っているのは……、地面の土じゃない。泉の先に繋がっている——闇の神域との境目だ。



ぐるぐる、ぐるぐる。


少しずつ、少しずつ……。



穢れの侵食は、今も進んでいる。


どうする。止めなきゃ。

わたしが、なんとかしないと。

なんとしてでも、地上で食い止めなければ、深淵が——。



真っ黒の水の中でヘドロの大元を探す。

有害なものをもっと鮮明に把握しようと、水底へ意識を深く潜らせた時だった。



「ばかっ!!」



いきなり泉に浸していた手を引かれ、強い力で立たされた。

驚き硬直するわたしの目の前に、雪根さんの顔が飛び込んでくる。



「これに素手で触るとか、危なすぎるって!」


「ですが……、これは、母が……」


「朔が責任を感じることはないよ」


「防げたかもしれないんです!」



わたしがもっと早くに夢と闇泉を結びつけていたら、悠長に学校なんて行かず朝のうちに宮城さんに相談できた。

ううん、そんなことよりも。もっと前から、母と腹を割って話ができていれば……。


後悔しだすときりがない。

こんなの嫌だ。絶対に防がないと。わたしのせいで、深淵が穢されてしまう。



「それはみんな同じ。朔ひとりが背負うことじゃない」



雪根さんにゆっくりとした口調で言い聞かせられる。焦りと恐怖でぐちゃぐちゃになった頭では、素直に頷けなかった。


悪感に耐えきれず俯いた。

雪根さんの手がわたしの頭を撫でる。



「ひとりにしてごめん。どうすればいいのか、一緒に考えよう?」


「…………はい」



そうだ。泣いてる場合じゃない。

打ちひしがれて、絶望するのは手を尽くしきってからだ。

袖口で目元をきつくぬぐい顔を上げる。



「……すみません。取り乱しました」


「ううん。落ち着いたならよかった」



幾分か冷静になって、再び足元の闇泉を見下ろす。

不快な虹色の膜は、そよ風に揺れてこちらを嘲笑うかのように模様を変えた。


一樹さんが御社の関係者を伴い闇泉へ来た。

泉を一瞥した時の痛ましげな表情に、心がじくじくと痛んだ。

ため息を堪えるように口をつぐみ、一拍間を置いて一樹さんはわたしと雪根さんと向かい合う。



「華殿に問題はありません。発見が早くて助かりました」



疲れをひた隠し、彼は微笑んでみせた。

しかしその笑みはすぐに曇り、眉がハの字を作る。



「闇泉は、浄化に長い時間を要するでしょう。仕方がありません」



申し訳なさを押し殺し、一樹さんへと口を開く。



「侵食は、今も続いています」


「……というと?」


「このまま進めば……、深淵が」



少ない言葉で多くを察した一樹さんは、泉を凝視しながら腕を組んだ。考え込んだ後、目をきつく瞑り、やがて心を定めて御社の関係者たちへ振り返った。



「日が暮れる前に、泉と深淵の繋がりを断ちます」



一樹さんの決定に、控えていた人たちが息を飲み込む。

それがとんでもない決断であることを、青くなった彼らの顔が物語っていた。



「しかし、それでは御社としての役目を果たせなくなります」



下の者が渋っても一樹さんは揺るがない。



「どのみちこれだけの規模の穢れを祓うには、年単位の時間が必要になります。穢れがなおも広がりを見せているというなら、道を断ち切ったほうが深淵をお守りできます」


「危険すぎます。このような、前代未聞の穢れに一樹さんが触れるなんて……。本山の増援を待つべきです」



御社の人たちは一樹さんを案じている。彼の身だけでなく、土地守りとしての名誉だったり。

慕う者の訴えに耳を傾けはするものの、一樹さんの決意は固かった。



「夜になれば、深淵との境はますます薄くなります。このままにしてはおけません」


「そうかもしれませんがっ!」


「あのっ……、わたしに手伝わせてください」



いても立ってもいられず口を挟めばここにいる全員の視線を一斉に浴びることとなった。

長年御社を守ってきた人たちの「穢れを招いた元凶の娘が何を言い出すんだ」と言いたげな顔に、言葉がうっと詰まる。


隣に立つ雪根さんがわたしを庇うように半歩前に出た。

小さな動きがとても心強くて、味方になってくれる人がいると知れて、勇気をもらえた。


胸元で手をきつく握り、意を決して前を見据える。



「境界を破ろうとしている『何か』は、先ほど把握することができました。おそらく、短時間ならあれの動きを止められます」



啓斗さんが蟲に刺された時、毒の巡りを止めたあの感覚は覚えている。闇泉の穢れはそれよりも規模が大きい。だけどできないことはないはず。



「……それを信じろと?」


「別にこっちを信用しなくてもいいよ。許可が出せないなら一樹さんがひとりでやればいいだけだから」



疑いを向ける人たちをばっさり切り捨て、雪根さんはわたしに笑いかける。



「ここは一樹さんがどうにかしてくれるみたいだし、部外者の俺たちは邪魔だから帰ろうか。朔が役に立てるところは、他にもたくさんあるよ」



わたしの手を引き闇泉から遠ざけようとする雪根さんを「お待ちなさい」と一樹さんが止めた。



「闇に愛される朔さんを信用しないなど、ありえませんよ。どうか、力をお貸しください。しかし……」



言葉を切り、彼は困り顔で目を伏せた。



「くれぐれも無理はなさらないでください。あなたに何かあれば、今度こそ深淵の方々に申し開きができなくなります」


「……はい」


「よろしくお願い致します」



一樹さんに深く頭を下げられる。

雪根さんはちょっと不満そうだった。おそらくこの人は本気でわたしを赤兎本部へ帰そうと思っていた。



「とにかく人手が足りません。こちらはわたしと朔さんで引き受けますので、赤兎班と連携して各自参拝者の誘導と周囲の警戒にあたってください。中央霊山へも、もう一度急報をお願いします」



てきぱきと一樹さんが指示を出していく。



「山を覆う結界の修繕に行った者たちが戻らないのも気になります。そちらの確認も。くれぐれもひとりでは様子を見に行かないように」



話を聞くに、事態は想像以上に深刻なのかも知れない。

御社の人たちは後ろ髪を引かれながらも闇泉を離れていった。

なおもとどまる雪根さんへと、一樹さんは厳しい視線をよこした。



「あなたも、ここにいるより他にすることがあるでしょう」



雪根さんはむっとして言い返す。



「華闇の総本山に連絡して、すぐに増援の確約がされなかったんだよね」


「ええ。あちらでも何かが起こっているのかもしれません」


「赤兎班も、宮城さんたちはすぐに駆けつけられない。明らかな異常事態だよ。こんな時にあなたと朔だけを置いて行けって?」


「心配は受け取りますが、ここは御社の最奥です。滅多なことは起こりません」


「目の前のそれは何? 滅多なことがもう起こってしまっているから言ってるんだよ」


「あなたも鳳の赤兎班として、すべきことがあるでしょう。役目を果たしなさい」



一樹さんの語気が強くなった。押し黙った雪根さんに、一樹さんはにっこりととてもいい笑顔を顔に貼り付け追撃をくらわせる。



「それとも、再び中央霊山へ戻りますか? お望みとあらばあなたが赤兎班の職務を放棄したと、宮城様に告げ口させていただきましょう。華闇への帰属は、いつでも大歓迎ですよ?」



雪根さんは言い返す言葉が思い浮かばないようで、憮然としながらも気まずさを隠して目をそらした。

すべきことがあるという指摘に反論しないのが気になった。


闇泉から発せられる禍々しい気配が強すぎて周囲を探れないけれど、御社の周りでも何かが起こっているの?



「大丈夫。まだ結界は保たれているから、蟲むしは御社おやしろの敷地に入ってこれない」



……まだ?


不安が顔に出てしまったようで、雪根さんは慌てて違う、本当に大丈夫だからと繰り返した。



「……わかった。ちょっと行ってくるけど、俺が見てないからって無理しちゃだめだよ。終わったら戻ってくるから」


「こちらよりも、雪根さんやみなさんが……、お気をつけて。どうか無事で」


「うん。朔がそう言ってくれるなら頑張れる」



雪根さんはわたしの頭を撫で、後でねと言葉を残して行ってしまった。



「面白い懐かれ方をされましたね。……今の彼なら、土地守りになれるでしょうに」



残った一樹さんが感慨深そうに呟く。彼が雪根さんの後ろ姿に向ける視線は、完全に保護者のそれだった。



「心配しなくとも、律なら問題ありませんよ。戦う力に関してはうちの者たちよりも頭ひとつ以上抜きん出ていますので。——さて、わたしたちも取りかかるとしましょう」


「はい」



冷たい風が木の葉を揺らす。

一樹さんとわたしは、穢された闇泉の縁に立った。


泉の反対側に回った一樹さんがゆっくりと深呼吸する。

自然の音に耳をすませた後、さらに数秒置いて勢いよく手を合わせた。


ぱんっ。乾いた音が響いたのと同時に、一帯の空気が変わった。


一樹さんは顔の前で指を組み、何かを口ずさむ。

声はわたしの耳に届いているも、どんな意味を持つ言葉なのかも含め、内容は理解できなかった。


一樹さんからいつもの穏やかさは消えて、目つき鋭く泉を睨む。彼の正面にいるというだけで、自然と体に力が入った。


ゆっくりと円を描いて動く水面の虹色は、じっと見ていると目が回る。

ふらついて泉に落ちる未来を否応なく想像してしまう。早めに両膝を地面につけた。


前のめりになって水面に手をかざす。


真っ黒で、底の見えない水の中。地上と深淵の境目を削り、穴を開けようとするどろどろの流れに意識を集中した。

動きを堰き止め、遮り、可能な限りその場で押しとどめるように……。


穢れの大元に意思はなく、ただ設定された動きを繰り返しているだけのようだった。

干渉して停滞を意識すれば、簡単に活動は止められる。しかしどんなに穢れを探っても、動きの命令を出している核になる部分は見つからない。

わたしが少しでも力を緩めれば、穢れは再び深淵との境目を壊しにかかってしまう。




水面を凝視してどれだけの時間が経っただろう。

わたしが止める穢れの先で、深淵へと繋がる道がやがて少しずつ崩れだす。

水中で石の建造物が崩壊していくようにゆっくりと、静かに、みんなとの繋がりが消えてゆく。


御社はここだけじゃない。全国の御社の数だけ、闇泉があるのはわかっている。

これはみんなの世界を守るための、正しい行いだ。間違ったことはしていない。



何度自分に言い聞かせても、途中から涙が止まらなかった。






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