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12.光の姫(中)





赤兎班と義父は敵対関係にある。



この襲撃は義父が仕掛けたものなのか……?


……あんな化け物を……?



そんなことはあり得ないと、言い切れたらどんなによかったか。

義父の無実を信じたいのに、須藤さんの影が邪魔をする。


わたしは危険が迫っていることを、赤兎班に知らせてもいいの?


義父からこれといって指示は受けていないけど……。捨て駒は捨て駒らしく、黙って動かず、奥園としての役目に徹するべきなのか。


でも……、本部には明将さんたちがいる。彼らを危険な目に遭わせていいの……?


迷いに迷って、結局わたしは迫り来る恐怖に負けた。


母に申し訳なさを感じながら、車を降りて建物へと走る。

玄関付近はガラス片が飛び散り、無惨な状態となっていた。

絶句しながら立ち入った建物の中は、さらに悲惨だった。


廊下には血が飛び散り、透明な塊がそこかしこで蠢く。

寒天質のその塊は意思を持って血の上へうぞうぞと移動し、自らを赤色に染めていた。


玄関から見えるところに人の姿はない。



「宮城さんは!?」


「間も無く戻られます!!」



廊下を曲がった先から、逼迫した声が聞こえてきた。慌ただしく人が移動する気配もある。


あちらへ、わたしが行っても大丈夫だろうか。

息を殺して、塊を避けながら声のした方へと歩いていく。

明将さんか雪根さん、もしくは花歩さんを探さないと。わたしの言葉に耳を傾けてくれる人は、その三人しかいない。


直角に曲がった廊下の先をそっと覗き見る。

奥にある談話室の扉が開けっぱなしになっていて、人の声はそこからしているようだった。


談話室よりもわたしに近い位置。血が飛び散った赤色の廊下に、座り込んだ花歩さんがいた。

花歩さんの前には、見知った赤兎班の人が仰向けで倒れている。


そこに近づこうとした足はすぐに止まり、思わず絶句した。

廊下に倒れた班員の腹部は血が溢れ、傷口から本来見えてはいけないものが出ていた。


怪我人に集中する花歩さんはわたしに気づく様子がない。当たり前か。

こんなの、声をかけられる状況じゃない。

立ち尽くすわたしの目の前で、花歩さんが倒れた班員の腹部に手をかざす。


刹那、真っ白な光が班員の傷を包んだ。



……彼女は何をしているの?



光から目が離せない。

心臓がどくどくとうるさい。意識が白に吸い込まれそうだ。

呆然とするわたしの手を、誰かが掴んだ。

いきなりのことで体がびくりと跳ねる。



「……っ!?」


「こっち」



そこにいたのは、雪根さんだった。

彼に手を引っ張られて階段の陰まで誘導される。談話室や、花歩さんからも見えない場所だ。


雪根さんは疲労の滲んだ顔でわたしと向き合う。

その表情にわたしに対する嫌悪や敵意はなく、不謹慎ながらも安堵してしまう。自分の心の弱さが心底嫌になる。

雪根さんの着ている服は袖口が溶けて穴が空き、二の腕あたりの布が裂けて血が滲んでいた。



「怪我はない?」


「わたしは、なんともありません。雪根さんこそ怪我を」


「平気だよ、この程度はなんともない。それより篤志さんたちは」


「……外に逃げた、何かを、追いかけて行って」



わたしの報告に、雪根さんは微かに眉を寄せるもすぐに真剣な顔に戻り、二、三度頷いた。



「とりあえず、朔は部屋に戻って。念のため窓の日除け布もちゃんと閉めて、今日は部屋から出てこない方がいい」



雪根さんが伏せ目がちに小さく頭を下げる。



「ごめんね……。怖い思いさせて」



苦しそうな表情。苦悩の滲んだ声。

それら全てに嘘はなく、雪根さんの本心が伝わってくるから、とても辛い。


赤兎班の人たち全員が情を切り捨て任務に忠実であったなら、わたしもためらわずに口を閉ざせただろう。



「じゃあ俺は行くから……」


「——っ、まって!」



背を向けて談話室へと走り出そうとした雪根さんを慌てて止める。



「あ、あのっ……。何か、嫌なものが、ここに向かって来ているんです。さっきのみたいに大きくはないけど、たくさん。建物を囲むように、色々な方向から」



もしも。これを言うのが義父に対する裏切りとなるなら、赤兎班に味方したわたしを母はどう思うだろう。

罪悪感が込み上げて、堪えきれずに俯いた。



……でも、わたしは。雪根さんたちを危険な目に遭わせたくない。



「……飛んでなくて、地面を這ってる」



顔を上げられないでいるわたしの視界に、雪根さんの足が入った。



「教えてくれてありがとう」



静かで優しい声が、頭上に響く。

身をかがめてわたしと目を合わせ、雪根さんは穏やかな微笑みをくれた。



「大丈夫。朔は絶対に守るよ」


「わたし、じゃなくて。雪根さんや明将さん、赤兎班の人たちが」


「うん。心配してくれてありがとう。みんな死なないよ」



遠くから雪根さんを呼ぶ声がして、彼は去っていった。

わたしもすぐに階段を駆け上がり、自分にあてがわれた部屋にこもった。




しばらくして。

音のない足音を響かせた軍行の気配は、本部へと辿り着く前に消えた。






    *






外が暗くなる頃になってようやく、ぐちゃぐちゃに掻き乱されていた空気が安定してきた。

階下は心配だけど、この件にわたしは関わるべきでない。

それに様子を知ったところで、何もできそうになかった。


もしも……本部の玄関を破壊した化け物が、義父と関係していたならば。

赤兎班と奥園の間で繰り広げられているのは、犯罪を調査する側とされる側の攻防などという、生優しいものじゃない。


あんなのは容赦のない、ただの殺し合いだ。


血塗れの廊下。倒れた班員。

建物一階の光景が、何度も頭の中で繰り返される。

赤兎班の人たちは、命がけなんだ。


啓斗さんがわたしを嫌うのも当然か。

明将さんも雪根さんも。わたしのわがままで振り回していい人じゃなかった。


部屋の中で寝台に座ってひとり落ち込んでいると、玄関の扉が叩かれた。



「朔ちゃん、入るよ」



聞こえてきた声に慌てて立ち上がり、奥の部屋から台所側に出る。

玄関の扉が開かれ、穂高さんが顔を覗かせた。



「電気付けるね」


「あっ、……はい」



天上から吊るされた照明に明かりがつく。

途端にわたしの周囲で微かに感じていた闇の世界の気配が消えた。



「慌ただしくてごめんね。今日は夕飯も用意できそうにないから、これで我慢してほしいんだ」



そう言って、穂高さんは厚紙の箱に入った、惣菜屋のお弁当を手渡してきた。



「いいえ、十分です。すみません。お気遣い、ありがとうございます」



あれだけの騒動があったのだ。わたしのことは忘れられていてもおかしくないと思っていた。



「もういいでしょ。穂高さんの用事は終わりましたよね」



狭い玄関に、穂高さんを押し退けて明将さんが入ってきた。

必然的に廊下へ出された穂高さんが、やれやれと言わんばかりに肩をすくめる。



「朔ちゃんのとこに付いて来るって聞かなくてね」


「いまいち信用できないんですよあんたたちは」



一応形式的に敬語は使っているけど、明将さんの態度はぞんざいだった。棘のある言葉使いに加えて、苛立ちを隠さない。

そんな明将さんを咎めはせず、穂高さんは諦めたようにため息をこぼした。



「あまり長居はしないように。アキも無傷ではなかったんだろう」


「少し話すだけです。なんせ一週間ぶりなんで」


「そんな皮肉な言い方しなくても、アキが怒ってるのは知ってるよ」



疲れた様子で穂高さんが去っていく。



「入るぞ」



彼の背中を見届けて、明将さんはわたしの返事を待たずに部屋の中へと足を踏み入れた。





わたしと明将さんは、台所の前にある食事用の机に向かい合って座る。



「……お久しぶりです」


「ああ」



無事でよかったと、言いかけてやめた。

赤兎本部を襲撃したものと義父が関わっているなら、わたしは気遣いの言葉を言える立場じゃない。



「あの、お話とは……」



沈黙に耐えかねて先を促す。

話があるならできれば食事の前に済ませたい。見られながらじゃ食べ辛いし、彼もあまり長居はしたくないだろう。


明将さんはしばらく言葉に迷っていたものの、やがて重々しげに口を開いた。



「朔は、ここに帰ってきて何を見た?」



問いかけが漠然とすぎていて、彼の求めている答えはこれだとすぐに判断できない。


赤兎本部へ戻ってきてから遭遇した、数多くの非日常。

本部を飛び出した、空を進む芋虫状の化け物。

破壊された正面玄関。血が飛び散った廊下。

倒れ伏す赤兎班の人。

その人に不思議な力を使う、——花歩さん。


少し考えただけでも沢山の出来事が思い出された。


その中で、明将さんがわたしに確認をしなければいけないこと。本来わたしが知ってはいけないものは何かと考える。


芋虫の化け物をわたしが見たことは、篤志さんたちが既に把握している。

襲撃にあって破壊された建物も、血に染まった廊下も。

わたしがあそこを通って部屋に帰っているのは明将さんもわかっているだろうから、いちいちこんな聞き方はしてこない。


だとしたら、明将さんが危惧しているのは……。



「……花歩さんのこと、……ですか?」



明将さんの眉が動く。剣呑さを帯びた空気が部屋を漂い、推測は正解だと悟った。



「わたしが見たのは、怪我をした赤兎班の人に、花歩さんが手から発した光を当てているところでした。花歩さんが何をしていたかまでは、見ていません」



必死になって弁明した。誤魔化すなんて選択肢ははじめからない。



「……律が見てしまったかもしれないと言っていたが……、本当だったか」



額に手を当てて、明将さんはそうぼやいた。

律とは雪根さんのことだ。明将さんはいつも雪根さんを名前で呼んでいる。



「わたしは……」



赤兎班にとって、見られてはまずいものを目撃してしまったのだ。

どうしよう。苛立ちを滲ませた宮城さんの姿を思い出した。また、あの人に怒られるのかな。

全身の血が足元から流れ出ていく気がした。恐怖で頭がくらくらする。



「わかっている。朔は悪くないし、何の責任もない。これは隠しきれなかった俺の失態だ」



大きく息を吐き、明将さんは項垂れる。



「この件については、責任の所在云々の話じゃなくなってくるんだが……」



俯きながら明将さんが横目で玄関の扉を見る。そうしてしばらく考え込み、真剣な表情でわたしに向き直った。



「花歩の力のことは絶対に口外するな。奥園や学校の関係者、鳳にも——、他の誰にもだ」



声を潜めて早口で告げられた。



「宮城さんたちもそうだ。朔が花歩の力を知ったと上に気づかれたら、家族の元に戻せなくなる」



彼におそらく嘘はない。

恐ろしいことを言われているのに、言葉の端には発している本人の苦悩が垣間見えた。そのためか、明将さんからは脅迫されているような圧力は感じない。


どちらかというと、これはわたしのための忠告だ。



「もし赤兎班の誰かにばれたら、俺に脅されたと言えばいい。その時は俺も腹を括る」


「ですが、雪根さんには……」


「律は大丈夫だ。あいつは上に報告する気がないから、選択を俺に任せたんだろう。普通の日常に戻りたいなら忘れてしまえ。大事になれば、俺も庇いきれない」



明将さんは最後にわたしに「すまない」と言った。


疲労の滲んだその顔に、わたしは頷くことしかできなかった。



「……あの、花歩さんの秘密は絶対誰にも言いません。それとは別に……、ここでの生活について、話しても問題ない部分はありますか?」


「どういうことだ?」


「もしも義父やその手の人がわたしに接触してきた場合に、何も知らないとしか言えないのは、逆に不審がられると思ったので」



探りを入れてくる人物が既に一人いるだけに、慎重になってしまう。

赤兎班の関係でなく、明将さん個人の頼みならばわたしも協力したい。



「確かにそうだな。悪い、焦っていてそこまで気が回らなかった」



明将さんは腕を組んで考え込む。

そして一呼吸置いて、真っ直ぐにわたしを見た。



「実際問題、そういうことがあるのか?」


「……すみません。これ以上は」



言えない。本当は須藤さんのことを相談したい。義父の近くには、得体の知れない外つ国の男がいるのだと。



でも、これを言ってしまったら、母が……。



余計なことを口走らないためにも、黙るしかなかった。

机の下、膝の上に置いた手をきつく握って俯く。

彼に、隠し事を責められると覚悟した。



「嘘がつけないあたり、損な性格だな」



だけどわたしの予想に反して、聞こえてきた声はとても優しい。



「わかった。これについて追及はしない。俺も朔に全てを打ち明けられるわけじゃないからな」



来るであろう叱責に構えていた体から力が抜け、おずおずと顔を上げて明将さんを窺う。彼はわたしと目が合うと小さく笑うも、すぐに真剣な顔に戻った。



「信じるぞ」


「はい。……ですがご承知の通り、嘘はあまり得意ではないので、これ以上の秘密はご遠慮したいです」


「言っちゃ悪いが、お前そんなんでよく今まで深淵との関係が周囲にばれなかったな」


「わたしに興味を持つ人は、周りにいませんから」



明将さんがどこか遠い目をしかけているが、この話題はどうでもいい。

気を取り直して秘密を秘密のままでやり過ごすための方法を考える。



「赤兎の本部には、班員の生活を支える人が雇われている。これぐらいは話しても問題ないでしょうか」



あえて報告しなくても少し考えれば行き着く答えだ。

ならばわたしがこれを須藤さんに話したところで、大して有益な情報にはならないだろう。



「そうしてくれ。……朔に負担をかけて申し訳ないが、花歩の件で警戒すべきは奥園だけじゃないんだ」


「……と言いますと……?」


「旧家の人間どもだ。皇立院にはその手の子息令嬢がわんさかいるだろ」


「そちらは心配には及びませんよ。わたし、私生活を話せるような友人は学校にいないので」



安心してもらうためにできるだけ明るく言ったつもりだったけど、明将さんには何とも言えない顔をされた。



「それに、奥園は赤兎班との問題を周囲に隠したがっています。だからわたしが赤兎班の本部で暮らしていることを知っているのは、校内では奥園と縁の深い者だけです」


「……そうか」


「ちなみに花歩さんについてもしも誰かが探りを入れてきた場合、わたしは花歩さんの名前も知らないことにしたほうがいいですか?」


「できればそうしてもらえると助かる。もしも学校で旧家の関係者が接触してきたら、すぐに報告してくれ」



旧家といえば、皇家(こうけ)を支えて共に日の元を発展させてきた由緒ある家系で、今日においても国内で強い権力を有している。

そして明将さんの家名、東郷は皇都より東の地の統括を任されている一族の姓だ。


まさかとは思ったけど、明将さんは東郷の出自なのか。



「赤兎が花歩を匿っていることが旧家の連中に知られると、あいつは連れ去られて無理矢理向こうに都合のいい相手の嫁にされる」



別のことを考えていたわたしに、明将さんがさらりと爆弾を落とす。



「勘当されて縁は切れたが俺の生家、東郷も例外じゃない。もう俺に身内はいない。だから俺の名前を出して寄り付く奴は、絶対に信じるな」



想定外の暴露に、組み立てた思考が吹っ飛んでしまった。

花歩さんは、わたしの想像よりはるかに重要な人なのかもしれない。


いや、それよりも。

そんな大切なこと、この人はわたしに話してはだめでしょう。



「……わたし、嘘は苦手だって言いましたよね?」



こんな秘密、わたしが抱えていいものじゃない。



「俺は朔と深淵の関係を知ってしまったんだ。これぐらいの秘密を打ち明けてようやくおあいこだろう」



血の気が下がったわたしに、明将さんは心配するなと手を軽く振る。



「これだけ言っておいてなんだが、朔は自分のことを第一に考えて動けばいい。身を守るために誰かに情報を売ったとしても、俺はお前を恨まない」



力のこもらない声で明将さんは続けた。



「旧家の連中も赤兎も、奥園も。誰もが皆、自分の正義を貫こうと必死なんだ。正義の方向性が違ったところで、それを責める権利は誰も持たない。だから朔も、誰に何を言われようが気にするな」



そうか。この人もまた、赤兎班に関係なく、自分の正義のために動いているんだ。


知ってしまった、花歩さんの秘密。

誰にも言わない。言えるわけがない。



「……わたしは、明将さんの信頼を、失いたくないです」



たとえこの選択が自分の首を絞める結果につながっても、わたしは明将さんを責めることはない。



「まったく、お互い損な性格だなあ」



苦笑する明将さんに、わたしもつられて破顔した。





お弁当は申し訳ないと思いつつ、大半を残した。

食後わたしはひとり寝台に座り、ずっと考えていた。


日の元の建国神話には、癒しの巫女が登場する。

平地の集落に暮らしていた、人の怪我を治す不思議な力を持つ巫女は地上に降りた神と恋仲になり、やがて子どもを授かる。


巫女と神の子どもは日の元をひとつにまとめ上げ、現代でも皇家として国の中枢に君臨し続けている。


日の元を支える三つの柱のひとつ。政治を司る皇とは、政治機関の名称であり、同時に日の元の王家の家名でもあった。


花歩さんがもしも癒しの巫女の再来とされるなら、政治利用するために旧家が彼女を欲しがるのも頷ける。

明将さんが旧家を一括りにして嫌っていたところから推察するに、力を持つ家同士で権力闘争なども起こっているのだろう。


花歩さんも大変だ、と思うのと同時に小さな疑問が湧き上がった。


どうして明将さんや宮城さん、赤兎班は自らの守護対象に含まれる皇家に、花歩さんの保護を頼まないのだろう。皇家相手なら、旧家も簡単に手を出せないはず。


赤兎の本部が完全な安全地帯とはいえないのは、今日の襲撃が証明している。

そんな場所に、赤兎班が花歩さんを匿っている理由。



「まさか……皇家にも、隠しているの……?」



導き出された可能性は、それ以上は追究しまいと大きく首を振って思考から追い出した。

考えるのはやめよう。知ったところで、何にもならない。


わたしにとっての花歩さんは、気さくで料理上手な優しい人。それだけで十分だ。







深夜の暗い部屋の中。

寝台に横になり、目を閉じて静かな時間を噛み締める。


微かにみんなの気配を感じられる。

ひとりじゃないと実感できる、夜がとても愛おしい。



「……どうすればいいんだろう」



話しかけても、結局は一方通行にしかならない。

地上にいるわたしには、みんなの声は聞き取れないから。


手を伸ばしても、決して届くことはない。

それでも、誰かがそばにいてくれる。


なんとなくわかってしまう。

今日は闇の世界、深淵へは行ける気がしない。



眠ったら、一瞬で朝になる。



また、太陽の下で一日が始まる。






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