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1.絶望の人間と飯を食らう魔物

この作品はフィクションです。

諦めなければ、どうとでもできる。

諦めなければ、何とかなる。


そんなことを、人は簡単に口にする。自分自身も口にしてきたし、そう思っていた。


「……………、」


絶望的だ。


諦めなければ、なんて、口が裂けても言えないくらいには、絶望的だ。




洞窟深部。

仲間全滅。

満身創痍。

回復アイテム枯渇。

松明残り一本。




浅はかだった。

軽率だった。

たった一度の過信。それが、仲間の命を奪い、自分自身の命をも、終わらせようとしている。


後悔しか沸いてこない。

夢を抱いて、野心を抱いて、様々な試練を突破して、ついに冒険者になったというのに。

人生の終わりなんて、実際こんなものなのか。




「………、」




諦めと共に、松明の灯りがぼんやりと暗く歪んでいき、静かに、意識が途切れていった。




















「うどん2つ!」

「はいよ、うどん2つね。」

「あ、俺卵入れてくれ!」

「あ!?お前なに卵入れてんだよ!?」

「いいだろ別に!お前だってこないだかき揚げ乗っけてただろうがよ!」

「あれは侵入者2人ぶっ殺した記念の褒美だからいいんだよ!褒美だから!」

「なんでもかんでも記念にするんじゃねぇよ!それなら俺だって今日1人殺ったからいいだろ!」

「1人で卵は贅沢すぎんだろ!卵は入れたきゃ4人は殺せ!」

「基準がわかんねぇよ!」

「おーい、結局どうするんだ?卵、入れるのか?入れないのか?」

「入れてくれ!」

「いや入れんな!」

「いーや入れるね!今日はもう卵入れてうどんを食う気分なんだ!」

「それだったら俺だってかき揚げ乗せて食ってやる!」

「お前今日は1人も殺してないだろ!」

「お前より貧相なものを食うのはプライドが許さん!」

「わけわからん理屈をこねまわすな!」

「うどん出来てるぞー。卵とかき揚げ、結局どうすんだー。」




















「らみゃみゃみゃきょきょきょ、くみょみょみょみょはしぃ!!!」

「食いながら喋るんじゃねぇよお前はよぉ!何言ってるかわっかんねぇんだよ!」

「………ぷひぃっ!…卵うめぇっ!って言ってたんだよ!」

「明らかにもっと長かっただろうがよ!」

「おいおいお前ら、飯はもっと落ち着いて食え。」

「いや!それは無理ってもんだぜアルジ!」

「うめぇもんを食うときはテンションが上がる!嫌でも上がる!落ち着いてなんていられねぇんだぜ!」

「はは、そいつはどーも。あれかい?ここいらのダンジョンオークってのは、みんなそんな感じなのかい?」

「おうよ!俺たちゃみんな、うめぇもん食うの好き!騒ぐの好き!騒ぎながらうめぇもん食うの大好き!なんだぜ!」

「おうよ!人間をぶち殺すのと同じくらい好き!なんだぜ!」

「人間の骨をへし折る時の快感は!口に目一杯うめぇもんを頬張った時の快感と同じなんだぜ!」

「それを人間の俺の前で言うかね…。」



ずっと会話劇を書いてきましたが、再び小説を書いてみようと思いまして、再び書き始めました(でも会話率は高めかも。)


とりあえず、うどん旨い♪

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