表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第二章 森の異変
98/846

118.ユアの様子の変化



翌朝


 何だか胸辺りが温かいなぁ。と思って目を覚ますとユアが私に抱きついていた。


(そう言えば抱いたまま寝ていたかも)


 そんなことを思いながらそっと起き上がろうと思ったけどユアは私の服をしっかりと握っていたため外すことを諦めてユアを撫でながら寝顔を見ていた。




「ん、っん」


 と言ってユアは瞼を動かしたかと思ったら目を覚ましたようでゆっくりと瞼を上げた。


「おはよう」

「ん、おはよう……!」


 と言って目を擦ったかと思ったら急に真っ赤な顔をして俯いた。急にどうしたのかな? と思ったけどどうしてそんな行動をとったのかわからなくて先ほどと同じようにユアを撫でていたらユアはそっと私の胸に顔を埋めていた。


 それから少ししたらユアは顔を上げた。先程より赤くはないがまだほんのりと頬が赤い。


「そろそろご飯を食べに行こうか?」

「……うん」


 そう言って私達はベッドから体を起こしブーツを履いて部屋を出ようとしたら私の左手が引っ張られたので後を振り返るとユアが左手で私の袖を掴んでいた。


「どうしたの?」

「え? あ、その……」


 何かあったのかと思って聞いたら不思議そうな反応をしていたが自分の行動に気が付いてすぐに手を放してしどろもどろになりながら何か話そうとしたが上手く話せない感じになっていた。無意識に私の袖を掴んだのかな? でも、何か言いたいことでもあったのかな?


「どうかしたの?」

「その、レーナちゃんと別れたくなくて……」

「? また、すぐ会えるでしょ?」

「そ、そう、かもしれないけど、その……もう少し、一緒に居たい……です」


 ……もしかして私に甘えているのかな? そうだとしたらそれはそれで嬉しいけど、最近のユアは前と何だか違うよね? 何かこう……何というのかな? とにかく最初の頃と違う感じがする。心を開いてくれているような、何かを求めているような? でも、昨夜の事もあるし私にできることだから叶えてあげてもいいかな?


「わかった。ご飯食べてからでもいい?」

「うん!」


 私がそう言うとユアはとても嬉しそうにしていた。そんなことでここまで喜んでくれるのは嬉しい。何だか可愛い妹ができたみたい。まぁ、私より3つ上みたいだけどね?


 そんなことを思いながらユアの左手を掴むとユアは驚いていたが嬉しそうにしながら握り返してきた。


「行くよ」


 そう言ってユアの手を引きながら食堂へと向かった。




 食堂に行ってご飯を食べているときユアはおいしいと呟いてから黙々と食べていた。そう言えば昨日もそんなことを呟きながら食べていたかも。とそんなことを思いながらご飯を食べて食べ終わるとユアと一緒に部屋に戻った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ