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71.魔力ポーションについて


「……とりあえず、レーナちゃん、今の話を詳しく教えてくれない?」


 しばらくして驚きから立ち直ったエレオノーラさんにそう言わた。


「別に構いませんが、さっき話した通りの説明以外は何もありませんよ?」


「本当にそれだけなの?」


「はい。魔力で生み出した水を煮詰めていくとできたので、込める魔力量を増やしたら効果が大きくなったとしか」


「そう、ちょっと試してみても?」


「どうぞ」


 そう言うとエレオノーラさんは、魔法を使って生み出した水を煮詰め始めたのだった。




 それからしばらくして、煮詰め終えた魔力の水をエレオノーラさんが確認をした。


「効果は薄いけど、魔力ポーションになっているわね」


 エレオノーラさんはやや溜息混じりにそう言った。


「私の言ったことに何か問題がありましたか?」


「いや、特に問題はなかったけど、問題になりそうね……」


 とエレオノーラさんはやや遠い目をしていた。


「……えっと、とりあえず、当たり前のことではないということは分かりましたが、そこまでの問題なのですか?」


「当たり前よ。今まで魔力ポーションは魔力草からどれだけ魔力を抽出するかでランクが分かれていたのよ? それが水魔法で作った水を煮詰めるだけでできるなんて……」


「そ、そうですか。でも、誰かが魔法で作った水で実験していてもおかしくなさそうな気がしますが……」


「そう言われても、できていなかったから仕方ないわね。そう言った実験があったのは聞いたことがあるけど、成果が得られたという話は聞いたことがなかったわ。だからレーナちゃんがやったことが信じれなかったのよ。まさか魔力をより込めれば魔力ポーションになるとは」


「まぁ、その、私ではよく分からないので、魔力ポーションについてはエレオノーラさんにお任せしますね。あ、もちろん、エレオノーラさんが発見したことにしてもいいですからね」


「流石にそれはできないわ。レーナちゃんが発見したことだから」


「でも、面倒なことになりそうですよね?」


「それは、……そうね」


「私はそういうことが嫌なので、エレオノーラさんにお任せしたいです。もし、何かあるのでしたら、いっそのこと見ていなかったことにしませんか?」


「……そう言ったことも考えておくわ」


 と言ってエレオノーラさんは頭を抱えていたのだった。



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