表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第二章 森の異変
84/846

104.休憩



 そうして出発できる準備が整った。


「とりあえず出発できそうだけどどうする?」

「え?休憩しないの?」


 確かにオークと戦闘してその後処理に追われていたから休憩していない。でもユアは、メンデスの元に急いでいた訳じゃないの?と思った。


「?早くメンデスの元に行きたい訳じゃないの?」

「確認は、したいけどメンデスの元に急いでいる訳じゃないの。その、オークに見つからない内に早く行こうとは、したけどレーナちゃんがオークを倒してくれたから急ぐ必要は、ないの」

「そうなの?」

「うん。だから少し休んでから出発した方がいいよ。レーナちゃんはあんなに激しい戦闘をしていたから……」


 とユアは、私のことを心配していたようだった。ユアも急いでいるわけじゃないから少し休憩をしてから出発することにした。


「分かった。そうする。とりあえずオーク回収しておくね?」

「え?……!?」


 私は、そう言ってアイテムボックスに収納したらユアはオークが消えたことに凄く驚いていた。


「レーナちゃん、今のって……」

「ユアが言っていたものだよ。一応これを持っていることと魔法が使えることは、内緒にしておいてね?」

「う、うん。分かった」


 それから木の根元に座って木にもたれ掛かるとユアがその隣に座った。するとユアが私に話しかけて来た。


「レーナちゃん」

「どうしたの?」

「レーナちゃんがオークを倒す前に剣を切ったよね?」

「うん」


 確かにそんなことがあった。自分でもどうして切れたのかは、分からないけどオノマの事だから手入れをしていなくて劣化でもしていたのかな?と思っていた。


「あの時レーナちゃんの武器が白く輝いていたけど何をしたの?」

「え?どういうこと?」


 何それ?刀が白く輝いていたの?この武器にそんな効果でもあったの?と思って自分の武器を抜くがこれといって変化がない、ような?


「もしかしてレーナちゃんも分からないの?」

「うん」


 そう頷きながら刀を見ていたのだが何だか武器の色が違うような気がした。なんか少し白っぽいような……。気のせいかな?


「そうなの。でも、レーナちゃんの戦っている姿は、かっこよかったよ!私も何かしないと。とは、思ったけど私じゃあ加勢できそうにもなかったから見ていただけになっちゃったけど……」

「それは、ユアが悪いわけじゃないよ。私も上手く連携ができなかったというか……」


 と少し気まずそうに頬を掻きながらそう言った。うまくできないのに加勢してきても危ないと思うからユアの判断は、それでよかったのだと思う。それからユアの方に視線を向けるとユアもこちらを向いて同じように頬を掻いていることに気が付いて、お互いに笑いあった。


 そんな感じでおしゃべりをしていたけど日が暮れるまでには、街に戻りたいと思いそろそろ出発することになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ