63.ルミア達のバイトについて2
「ローラです。今、お時間よろしいですか?」
「はい」
そう言ってルミアが扉を開けた。
「先ほどの件でお爺ちゃんが時間を取れるということで、お時間があればこれからお話をしたいそうです」
「だ、大丈夫です」
「大丈夫です」
と2人は緊張した様子でそう答えたのだった。
「あまり緊張しないでちゃんと話してくるんだよ?」
「「はい」」
「それでは、彼女達を少しお借りしますね」
そう言ってローラはルミア達を連れて部屋を出て行ったのだった。
「……大丈夫かな?」
「ラナさんの両親だから大丈夫じゃない? 後は、契約がどうなるかはルミア達次第だけど、学業は優先してくれるそうだし」
「そうだよね」
とユアは少し不安そうにしながら彼女達が出て行った扉の方を見ていたのだった。
それからどれだけの時間が経ったのかは分からないけど、彼女達が戻ってきた。
「「ただいま」」
とやや疲れたいるようだったが安心した様子もあったのでうまく話し合いができたのだと思った。
「ちゃんとお話はできたの?」
とルミア達に声をかけると彼女達は頷いた。
それから彼女達にどういった感じで働くようになるのかと聞くと、学校に通う日は、夜の片付けのお手伝いだけで、学校が休みの日に朝方からどういった仕事があるのかできるのかでいろいろ教えながら様子を見るとのことだ。
「思ったよりも働く時間は短そうだね」
「うん。私は、てっきり学園に行く日の朝方も働くのかと思っていたから」
「そうだね。でも、学園になれるのも大変だと思うから無理だけはしないようにね?」
「「はい」」
「他に何か話したことはあった?」
「あ、そう言えば、ここで働くのなら従業員の寮に寝泊まりするように言われました」
「なるほど、住む場所も問題ないと」
「うん。それで、いつから働くのかを聞かれて……」
「まぁ、その辺りはルミア達の好きにしたらいいと思うよ? とりあえず、私は、ルミア達の入学が終わってから街に戻る予定だし」
「……そうだよね。当分会えなくなるよね」
とルミアが寂しそうにそう呟いた。
「まぁ、まだ少し先の話だから。それにここに戻って来ないってことはないから、そのうちまた会えるよ。ルミアは勉強を頑張ってね」
「……うん。頑張る」
「それで、いつから働くのかは決めたの?」
「とりあえず、入学してからの予定でお願いしたけど、早く働くかもしれないとも伝えたよ」
「そっか、ちょっと個人的な用事はあるけど、その時以外なら入学式まで一緒に遊べるね」
「そうなの?」
「ええ、とりあえず、入学式まで何するかでも考えよっか?」
と言ってみんなで話し合うことにした。




