61.ローラとの再会
「……もしかしてローラ?」
「レーナですか?」
「久しぶりだね」
「そうですね。ここで会うとは思っていなくて驚きました」
と互いに驚きながら話をしていると、ルミアが恐る恐る聞いてきた。
「もしかして、お知り合いですか?」
「まぁ、そうだね。でも、実際に会ったことあるのはそこまで多くはないけど」
「そうですね。私も長期休暇か私用の時ぐらいしか家に戻っていませんから」
「……えっと、どこでお知り合いに?」
「私が泊っていた宿だよ。そこの娘さん」
「えっ!? それじゃあ、ラナさんの娘さんがローラさん?」
「え? お母さんを知っているの?」
「はい、そこでお世話になっていたので……」
「あ、もしかして、宿屋で働いたことがあるって言っていたのは……」
「そうです。ラナさんのところで働かせてもらっていました」
「……ルミアちゃんは今何歳だったっけ?」
「7歳です。来月には8歳になります」
「なかなか優秀なんだね」
「そ、そんなことは……」
と2人で話していたのだが、ここでふと気になったことをローラに聞いてみた。
「そういえば、ルミア達からお仕事を紹介してくれるって聞いていたけど、ローラさんは宿屋さんの娘さんだけど、今はどこで働いているの?」
「あ、そう言えば話していなかったわね。私は今この店で働いているの。ここは私のおじいちゃん達のお店だから」
とローラは言った。まさかラナさんの実家が王都で大きな宿屋さんをしていると思っていなくてかなり驚いた。でも、よくよく考えてみるとラナさんはルミア達が王都の学園を受験することは知っていたのに、どうして、自分の娘がそこに通っていることを教えてくれなかったのだろう? と疑問に思った。
「ラナさんからそんなお話を聞いたことがないです」
するとルミアがそんなことを言った。
「もしかして、お母さんは何も言っていなかったの?」
「はい」
とルミアは残念そうに頷いた。
「……多分だけど、ルミア達が受かってから教えようとしていたのかも?」
「……どうしてですか?」
「一応、初等部と言っても、貴族か裕福な平民しか基本的にはいないの。それも、小さいころから勉強を教えられたような子よ。ルミアがどれだけ頭がいいのかは分からないけど、勉強し始めて1、2年も経っていない子にはかなり難しい試験なの。だから余計なことは教えなかったのだと思う。試験に集中して欲しいから」
「……ルミアって勉強をし始めてどれくらいだったっけ?」
と私は無意識にルミアにそう問いかけていた。
「え? えっと3ヶ月は経っていないと思う?」
「え? どういうこと? そんな短期間の勉強で合格したの?」
「は、はい」
ローラ驚きながらルミアに聞くとルミアはただただ頷いていた。正直、どんな問題が出て難しかったのかは分からないけど、ルミアが興味を持って勉強を始めたのは今年に入ってからだ。そのことが、どれがどれほど凄いことなのかは分からなかったけど、ローラはルミアに確認を取るとただただ、呆然としていたので、それだけ凄いことをしたということが分かった。




