58.エレオノーラさんの工房見学
お店に入ってみると、店内にはいろいろな道具などが置かれていた。
「いろいろなものがたくさんあるの」
とユアは物珍しそうに辺りを見渡していた。確かに、ユアの言う通り見たことない道具がたくさん置いてある。ただ、ザックさんが言っていたように有名と言われるだけの様子が全く分からなかった。
「そうかもしれないけど、似たようなものもたくさん置いてあるわね」
「そう言われるとそうかも? 机ごとになんとなく分類されているかも」
私は、机に置かれていた道具に鑑定魔法をかけてみると、どれも性能にばらつきがあり、それなりに使えそうなものから、ちょっと利便性が悪いかも? と思うような商品が置いてあった。
(ザックさんの言う通り、有名なお店にしてはあり得ないくらい、品質にばらつきがあるけど、ここが本当にエレオノーラさんのお店なのかな?)
とそんなことを疑問に思っていると、お店の奥から、声がした。
「いらっしゃいませ。何か気になる商品でもございましたか?」
と店員さんに聞かれたので、とりあえず、要件を済ませようと思いエレオノーラさんのことを聞いてみることにした。
「えっと、まず確認したいのですがこのお店はエレオノーラさんのお店であっていますか?」
「はい。大丈夫ですよ」
「エレオノーラさんによかったら工房を訪ねて欲しいと言われたのですがお会いできますか?」
そう店員さんに聞いた瞬間、店員さんの機嫌が悪くなった。
「当店では、工房主と面会をお断りしています。念の為、お名前を教えていただければ伝えることはできますがいかがいたしますか?」
と言われた。もしかしたら、以前にも何かしらの問題があったのかもしれない。でも、エレオノーラさんには訪ねてと言われたので、一応名前を伝えてもらおうと思った。
「一応、レーナとだけ伝えてもらえますか?」
「分かりました」
「あ、それと質問ですが、ここに置いてある商品はエレオノーラさんが作った作品ですか?」
「違います。この部屋にはエレオノーラさんの弟子が作ったものを販売しております」
「それじゃあ、他の場所に行けばエレオノーラさんが作った魔道具があるということですか?」
「はい。ですがエレオノーラさんの作品は高価なものが多いので取り扱いには注意して下さい」
まぁ、買うつもりでは来ていないので、とりあえず、いろいろ見ようと思い店員さんにそのことを伝えると置いてある場所を教えへと案内してもらった。




