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55.エレオノーラさんのことを思い出す



 それから今後のことを考えていたとき、ふとあることを思い出した。


 そういえば、以前会った錬金術師と名乗っていたエレオノーラさんが王都で工房を持っているって言っていたはず。まぁ、どこでやっているのかまでは教えてもらっていないけど……。


(王都まで来ているし、せっかくだしどういったことをしているのかを知る機会としてもいいかも)


 とそんなことを思った。


(確か王都でそれなりに有名だから誰かに聞けば分かると言っていたけど、誰に聞くのがいいのかな?)


 とそんなことを思っていると扉をノックする音が聞こえた。


「ザックだ。嬢ちゃん達はいるか?」


 というザックさんの声が聞こえた。


(せっかくだし、エレオノーラさんについて、ザックさんに聞いてみようかな?)


 とそんなこと思いながら返事をした。


「はい」


「入ってもいいか?」


「どうぞ」


 そう言うとザックさんが室内に入ってきた。


「何だか久しぶりな気がするな。冒険者学校に来た頃は毎日のようにここにやってきていたというのに」


「そうですね。まぁ、私の用事が済んだのと、他の用事が出来たこともあって、ここには来ませんでした」


「そうなのか?」


「はい。……それにしても、ザックさんはどういった用事でここに来られたのですか?」


「あぁ、そのことだが、ちょうど今年の卒業生の試験を行っている。よかったら見学にも来ないかと思って声を掛けに来た」


 う~ん。私としてはどちらでもいいけど、ユアはどうしたいのかなぁ? とそんなことを思いながら彼女を見た。


「わ、私は、その、ちょっと見て見たいです」


「それなら見学をしてみようっか? あ、でも、ユアが読んでいる本は読み終わったの?」


「うん。ちょうど読み終えたところなの」


「それならちょうどいいわね」


「なら、2人共ついて来てくれ」


 そうして私達はザックさんの後をついて行ったのだった。



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