43.試験の手応え
「レーナお姉ちゃん達、お帰り」
「レーナちゃん、ユアさんお帰りなさい」
「「ただいま」」
そう言って彼女達の近くに座った。
「それで、試験の方はどうだったの?」
「私は、まぁ、まぁかな?」
「そ、それなりにはできたと思います」
とフローラは余裕そうな感じだがルミアとても不安そうだった。
「まぁ、どちらにせよ、もう済んだことだから結果を待つだけね……」
そう言うと2人共頷いたがルミアは不安そうだった。
「ルミア、不安に思っていても仕方ないわよ?」
「そ、そうかもしれないけど、特待生になれるかが不安で……」
「あ、そっちなのね。てっきり合格できるのかが不安なのかと……」
「そ、それも不安だけど、ちゃんと解けていれば受かるとは思う。でも、特待生に選ばれるほどできたかと言われると……」
と言ってルミアは不安そうにしていた。
「別に特待生に選ばれなくても大丈夫よ。私が何とかしてあげるから」
「で、でも、レーナお姉ちゃんに迷惑をかけるのは……」
「大丈夫大丈夫。せっかく試験が終わったんだから今日はしっかり休んで明日は羽を伸ばそう?」
そう言うとルミアは少し悩んでいたがとりあえず、頷いてくれた。
(私にできることは少ないけど、明日ぐらいはリフレッシュできるようにしたいわね……)
とそんなことを思っているとアルさんが戻ってきたので早いながらも夕食を食べることになったのだった。




