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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第二章 森の異変
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101オークとの戦闘2



 オークは、私の方に視線を向けて剣を振ってくるが私は、それを弾いたり流したりしながらオークと撃ち合っていた。重い攻撃も問題なく受け止められることが分かると隙をついて脇に一撃を入れて距離をとる。


 オークは、悲鳴を上げながら私のいる方を見ると走り出して私に向かって剣を振り下ろしてきたのでそのまま迎え撃つ。先程問題なく受け止めることができたから大丈夫だと思っていたのだがそれが良くなかったのだろう。オークの攻撃を受け止めようとしたら足の踏ん張りが効かずにそのまま後ろに滑っていく。


「!?」


 このとき、私が見落としていたのは、先程オークと撃ち合うことができたのは、地盤がしっかりしていたからなのだが今攻撃を受けた場所は、オノマ達の足跡が残っていたような柔らかい場所だったため抵抗が少ないためオークに押されていく。


 ふと後ろを見ると少し離れたところには、崖があった。このままオークに押されると崖から落とされる。そう思ったのだが下手に左右に動くことができない。


「レーナちゃん!!」


 ユアも私の状況に気が付いたのか焦った声が聞こえる。どうするどうするそんなことを思いながら視線を下に向けたときもしかしたらいけるかもしれない。そう思って、オークの動きに合わせてわざと倒れ込み股を通り抜けようとする。その際、剣が私に刺さらないように気をつける。それと同時バランスを崩したオークに左足首を踏まれて鈍い音が響く。


「うっ!?」


 痛みに呻きながらも刀でオークの左足付け根辺りを切り付けた。それと同時にオークの悲鳴、それと血しぶきが降って来たので咄嗟に左腕で目の辺りを守りながら立ち上がって距離をとる。


「今のは危なかった……」


 そのことに安堵しながら踏まれた足の具合を確認したが痛みが走るぐらいだったのでとりあえず大丈夫だと思いオークをみていたがこちらを見ているだけで動く気配がなかった。そのことに少し不思議に思いながらも剣を構えているオークを見て攻撃を仕掛けるために走りだした。


 足を怪我しているから最初は、左足を踏み込む度に痛みが少し走っていたがそれも途中から痛みを感じなくなっていく。右や左、下や上から攻撃をしてもオークには、攻撃が当たらない。そんなことを何度も繰り返している内にあることに気が付いた。


「(左足を庇っている?)」


 オークの動きを見ていると全部左足を庇うように攻撃をしてきている。そう思いオークの左足側から攻撃をすると動きが少し鈍っているように感じた。そこから攻めればいけるかもしれない。そう思いまず左腕を落とそうと思い刀を左下に降ろし刃をやや上に向けて走り出した。


 オークは、上から振り下ろそうとしてきたのでやや右に進路をとり強く踏み込んで右手に力を集中するイメージで一気に振り抜いた。オークの剣の軌道を左に逸らして左腕を切り落とす。そんな予定だったのだがオークの剣を切ってからその左手も切り落とした。オークは、剣を切り落とされたことに驚いたのか動かなかったのでその隙に刀を切り返して飛び上がりそのまま首を刎ねた。


 そして、少し離れたところにオークの首が落ちた。



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