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13.護衛



 それからどれくらい寝たのかは分からないけど、誰かがテントに近づいてきたところで目が覚めた。誰が入ってきたのだろう? と思って体を起こした。


「あ、レーナちゃん起きた?」


「うん。ユアはもうそろそろ寝るところ?」


「そんな感じかな? 一応、少し早めに起こした方がいいのかな? と思って来たけど、レーナちゃんは起きていたの?」


「今、起きたところだよ。とりあえず、準備が出来たら外に出るよ」


「分かったの」


 それからしばらくして外に出ると馬車から少し離れたところで焚火をしていたのでそこへと向かったのだった。




「こんばんは」


 そう声をかけて近づくとみんな私の方をみた。


「レーナちゃん、起きたの?」


「うん。ルミア達は何をしていたの?」


「先生が問題を出してくれるからそれに答えていたの」


 そう言っていたルミアの手を見ると木の棒が握られていて、地面には何か書いてあった。


「そう言えば、日中はお話ばっかになっていたからね勉強が出来ていなかったわね。なんか悪い事しちゃったかな?」


「そんなことないよ。いい気分転換になったよ」


「私も」


「それならいいけど、明日から気を付けるわ」


「レーナ君は気にしなくてもいい。彼女達の気分転換は大切なことだ。息抜きがあったほういい」


「そうですか?」


「そうだ。そう言った側面もあって君達に依頼をお願いした」


「それならいいのですが……」


「勉強に関しては私の領分だ。レーナ君は今日と変わらない感じで彼女達と話してあげて欲しい」


「わ、分かりました」


「この話はこれでおしまいだ。明日は日の出と共に出発をする。私達も早めに眠る。私は馬車の近くにテントを張っているから何かあった際は起こしてくれ、ルミア君、フローラ君は馬車で寝るように、ユア君も彼女達と寝てくれ」


「あ、ユアは入口の方に寝てね? 何かあった際には起こすから」


「分かったの」


 そういうことで、皆とお休みの挨拶をするとみんな、馬車やテントに入って行ったのだった。さて、私もちゃんと見張りをしないと。とそんなことを思いながらたまに魔法を使って周囲の確認をするのだった。



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