表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
786/846

12.出発2



「それにしても、レーナちゃん達が護衛をしてくれるなんて道中楽しくなりそう」


 とフローラがそんなことを言ってきた。


「楽しくなりそうなのかは分からないけど、3人を守るために戦うことになるから、何かあった際はとりあえず馬車から出ないようにしてね?」


「分かった」


「はい」


「あとはその都度指示通りに動いてもらえば特に問題はないと思うから」


「それで、護衛って魔物とかが来ないときは何をするの?」


「あ、私も気になります」


「別に大したことはしないよ? 周囲の警戒をして先に進んで行くだけだから」


「そうなの?」


「多分? 私もあまり経験がないから基本そうしているだけだよ? まぁ、普通の護衛依頼は魔物に遭遇することはほとんどないらしいけど」


「……それじゃあ、護衛はつけるのはどうしてなの?」


「もしもの為じゃないかな? アルさんに聞いてみた方が分かるんじゃない?」


「なるほど」


 そう言うとフローラはアルさんの方へと近づいて質問をしに行くとルミアがこんなことを聞いてきた。


「えっと私達と話してくれるのは嬉しいけど、お仕事の方は大丈夫なの?」


「……それもそうだね。日中はユアが御者の隣に座って周囲の警戒をお願いして、私は夜の見張りでもいいかな?」


「いいけど、夜はレーナちゃんがずっとやってくれるの?」


「そのつもりだけど?」


「夜の方が大変だと思うけど……」


「大丈夫よ。今回の護衛は全部その予定で行くからそのつもりで」


「分かったの」


 と話しているとフローラがアルさんとの話を終えて戻ってきた。


「話を聞いてみてどうだったの?」


「レーナちゃんが言った通り、基本は何かあったときの為の護衛って言っていたよ」


「へぇ~。それ以外については?」


「人によってはそれ以外にもやってもらうとしか教えてもらえなかった」


「そうなんだ」


「……私はとりあえずアルさんの隣で周囲の警戒をしてくるね?」


「うん。お願い」


 そう言うとユアは御者の隣へと移動したのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ