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11.出発



 出発の準備を整えた私達は、リリとララに見送られながら宿を後にしたのだった。


「そういえばレーナお姉ちゃんとユアお姉ちゃんは依頼でこの街をしばらく離れると言っていたけど、どこに向かうの?」


 とそんなことを聞かれた。そう言えばルミアには伝えていなかったけど、アルさんもルミアに伝えていないみたい。


「ルミア達と一緒に王都に向かうよ」


「……え? どういうこと?」


 とルミアは困惑した様子だった。


「まぁ、私達がルミア達の護衛依頼を受けたのよ」


「そうなの? 他にも護衛の人がいるの?」


「いや? 私達だけだよ?」


 アルさんの依頼ではそうなっていたから他の人達はいないはず。


「そ、そうなんだ」


 とルミアはそう言いながら少し嬉しそうにしていた。


「そういう訳でしばらくはルミアと一緒に居るわけだからよろしくね?」


「うん!」


 そんなことを話しながら目的地まで歩いているとアルさんが馬車の準備をしているようだった。


「おはようございます」


「あぁ、おはよう。とりあえず馬車の準備はできている。出発しても大丈夫なら乗っていてくれ」


「分かりました」


 そう言って私達は馬車に乗りこむと中には多くの荷物と知っている人が乗っていた。


「あれ? フローラ?」


「え? レーナちゃん? もしかしてレーナちゃんも一緒に学園を受けに行くの?」


「いや、ただの護衛だよ」


「そうなの?」


 そう聞かれたので頷くとフローラは私の後に居たユアとルミアに視線が行った。


「ユアさんとルミアも……。もしかしてユアさんも受験をしに?」


「わ、私もレーナちゃんと同じだよ」


「そうなの?」


「うん」


「そろそろ出発しようと思うが大丈夫か?」


 するとアルさんがそう言ってきたので私達が頷くと馬車が動き出した。それからしばらくして、私達は街の外へと出たのだった。



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