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10.お話2



 そうしてルミアの勉強の様子を見ながらどんなことを勉強しているのかを見ていたのだが思っていた以上にいろいろなことをやっていて少し驚いた。多分小学生程度にはいろいろなことをやっていると思う。


 そんなことがありながら時間もそれなりに経ちリリとララが眠そうにしていた。


「そろそろ食堂に移動しようっか?」


「うん」


 そうして私達は食堂へと移動をしたのだった。




 食堂に着くとラナさんが休憩しているようだったので、声を掛けるとそのまま一緒に計算の練習をすることになった。まぁ、基本反復練習だから間違っていたりしたら教えるだけだけど……。


「あ、そういえばラナさんにお話したことあるのですが……」


「どうしたの?」


「私とユアが依頼でこの街からしばらく離れるので、それまでの間、少しでもリリ、ララがユアと一緒に過ごせるようにしてあげたいのですがお願いできませんか?」


「出来なくはないけど、いつ出発予定なの?」


「3日後です」


「……分かった。2日間でいいわよね?」


「はい」


「じゃあ、明日彼女達に伝えておくわ」


「お願いします。それと私達がいない間の彼女達のことですが……」


「そんなことは気にしなくていいわ。彼女達のことは私が面倒をみるから。あとお金のことも。とりあえず、この話はおしまい。あまり時間がないから早く始めましょう」


 とラナさんがそういったのでとりあえず、これで大丈夫だと思う。そんなことがありながらその後2人の勉強の様子を見ているのだった。




 それから2日間はユアがリリとララと遊んでいる間に私は午前中にアルさんと依頼についての話し合いをした。まぁ、この話し合いはほぼ依頼の確認と集合場所と時間を決めておしまいだったのですぐに終わったが……。そして、アルさんと別れた私はルミアと一緒に魔法の練習をしたり、計算をみたりしていた。まぁ、流石にこの頃になったら、計算を間違えることの方が珍しいくらいなので本当に眺めているだけだった。魔法に関しては予想以上に上達が早く水筒を水で満たすことは問題なくできるようになっていた。流石に上達が早すぎない? とは思ったが水の確保は大事なことだと思い深く気にしないことにした。


 因みに普通の冒険者達はどのように水を確保しているかをこの2日間の間にギルドに行って聞いてきたのだが、事前に川の情報を調べるか、出発前に持っていくらしい。夏場は大丈夫なのかな? とは思ったがどうやらそれが当たり前らしく、季節も関係ないようだった。


 そんなことがありながら出発当日を迎えるのだった。



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