4.先生
宿に戻ってからはルミアの勉強を見守っていたが、お昼頃に、皆が戻ってきたので、昼食を食べた。それから私とユアはルミアを送ってから冒険者ギルドに向かったのだった。
冒険者ギルドに到着すると昼頃という時間と言うこともあって人がほとんどいない。その分依頼を探すのが楽だったりするけど、遅い時間に置いてある依頼はあまりものなのでいい依頼ではないが……。まぁ、できる依頼だったら受けるくらいでいいかな? とそんなことを思いながら依頼を見ていると見知った人が冒険者ギルドに入ってきた。
「あ、先生?」
そう言うとその男性は私の方に振り向いた。
「君は……。ルミア君と一緒に居たレーナ君だったかな?」
「はい。そうです。先生はどうしてこちらに?」
「依頼を頼みにきた」
その話を聞いてルミアが言っていたことを思い出した。
(もしかして、王都まで連れて行ってくれると言っていた人はこの先生なのかも)
「それにしてもレーナ君はどうしてここに?」
「私はここで依頼をこなしながら生活をしているので」
「そうなのか、とりあえず、依頼の受付をしたいのだがそこの受付でいいのか?」
「多分? とりあえず、行ってみましょう」
そう言って私はエレナさんがいる受付へと移動をした。
「レーナちゃん、今日は他の人を連れてきているけど、どうしたの?」
「この先生が依頼を頼みたいらしくて、ここでもできますか?」
「それは大丈夫ですよ」
「そうかなら頼む」
そう言うとエレナさんは紙を取り出した。
「それでは、この紙に依頼内容と報酬を書いてください」
「分かった」
そう言うと先生は紙に依頼内容を書き出したのだった。




