116.祝賀会2
それからみんなで楽しく飲んだり食べたりしながら、今までどんな冒険をしてきたのかを話し始めた。まぁ、私とユアは基本聞いているだけだったけど、それなりに楽しく過ごすことができた。
「そろそろお開きにしようか? いつの間にか日も大分傾いているし」
そう言われて外を見て見るともうすぐ夕方になりそうな感じだった。それに、私達が話している間に他のお客さん達はいなくなったようで、今、食堂には私達しかいない。
「それもそうだな」
「ちょっと長くい過ぎたかも」
と言った感じで残っているものを食べたり飲んだりしているとラナさんがやってきた。
「もう、お帰りに?」
「はい。長くいてすいません。ご飯とてもおいしかったです」
「とてもおいしかったです」
「……また、食べに来ます」
「そうかい。よかったらまた着て頂戴」
と言った会話をしながらみんなは食堂を出て行った。
「レーナちゃん達は彼女達を見送らなくてもいいの?」
「……そうね。一応、挨拶をしてこようかな?」
「うん」
「ラナさん、ご馳走でした」
「お粗末様でした」
そう言って入口に向かって急ぐと出たところに彼女達がいた。するとユミルさんは私達が来たことに気付いたようだった。
「今日は急な呼びかけに答えてもらってありがとうございました」
「いえ、それなりに楽しかったです」
「私もそうです」
「私もです」
「それならよかったわ。今後、依頼とかで一緒に行動する機会があったらまたよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
「お願いします」
「それではまたどこかで」
と言ってユミルさんとメアリーさんが去って行った。
「また機会があればよろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします」
「お、お願いします」
と言った。それからとジェイドさんと別れの挨拶をすると人込みに消えて行ったのだった。




