114.Dランク
「……とりあえず、ギルドカード更新しに行こうか?」
「うん」
そうして私達は部屋を出ると他の人達も後に続いた。そして、受付に居たエレナさんにギルドカードを渡して、しばらくするとギルドカードが返却された。
「レーナさん、ユアさんDランク昇級おめでとうございます」
そうエレナさんに言われたので私達はお礼を言って受け取った。
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
念の為カードを確認するとちゃんとDランクとなっていた。
「さて、受け取ったし、一旦宿に戻ろうか?」
「うん」
そう言って私達は宿へと戻ろうと出口へと歩き出したら後ろからユミルさんに声を掛けられた。
「レーナさん、ユアさん少しいいですか?」
「何ですか?」
「その、さっき少し話したのですがDランクに昇格した人達で祝いをしないのかと言う話がありましてどうですか?」
「私は、別に構わないけど、ユアは?」
「わ、私も大丈夫です」
「それじゃあ、どこかでご飯を食べましょう」
「皆さんもそれでいいですよね?」
「ああ」
「うん」
と言うことで、みんなで昇格祝いをすることになった。
「因みにどこでやりますか?」
「あ、それはまだ話していたないです。どこかいい場所はありませんか?」
とそんなことを言われたけど、外ではあまり食事をしたことがないので提案できるお店は特に思いつかなかった。
「ユアは、どこかいい場所知っている?」
「え? えっと、宿のご飯ですか?」
「……そう言えばエレナさんにご飯がおいしいとかで紹介してくれたところだったわね」
「そうなの?」
するとユミルさんが私の話を聞いていたようでそう聞いてきた。
「はい」
「因みに何というお店ですか?」
「……何だったっけ?」
そう聞かれると何という宿屋さんなのか名前が出てこなかった。
「暁の弄月亭だよ」
「そうそう、暁の弄月亭よ」
「え、そこって……」
とユミルさんはそう言って驚いていた。何か驚くようことはあったかな? とそんなことを思いながら他のみんながそこでいいと言ったのでラナさんのお店へと向かうことになった。




