110.集合2
部屋の中に入るとそこにはジェイドさんがいた。
「ジェイドさん、こんにちは」
「こ、こんにちは」
「あぁ」
私達がそう挨拶をするとジェイドさんはそう言って軽く頭を下げた。
「他の人はまだ来ていないのみたいですね」
「そうだな。まだ時間に余裕がある。全員揃うのにはまだ時間が掛かるだろう」
確かにまだ時間はあるわね。私達は時間に遅れないように早めに来たから……。
「それにしてもジェイドさんは随分早くに来ていたのですか?」
「そんなことはない。少し前に来た」
「そうですか……」
とそんなことを話していると扉をノックする音が聞こえた。ちゃんとノックしているから多分ユミルさん達かな? とそんなことを思っていると入ってきたのは様子通りユミルさん達だった。
「お久しぶりです」
「お久しぶりです。と言ってもそれほど時間は経っていませんが」
とそう言いながら彼女達が入ってきた。
「……ほとんど揃っていますね」
「そうですね」
「ここに居ない人はランデルだんだけだね」
とそう言いながらこの女達は椅子へと座った。
「あ、そう言えば依頼の時に助けた人達のことは聞きました?」
「いえ」
「知らないです」
「特には」
「みんな知らないみたいね。まぁ、私も詳しいことは聞いていないけど、昨日の夕方目覚めたらしいよ? みんな弱っているみただけどとりあえず、大丈夫だって聞いたわ」
「そうですか」
「皆さん元気になるといいですね」
「そうだね『ドン』」
と話をしているとそんな音を立てて誰かが入ってきた。まぁ、普通に考えたらランデルだろうけど……。




