108.ルミアの勉強をみる3
そうしてできた表をルミアとラナさんに説明して、ルミアが私が作った表を真似ながら同じような表を完成させた。
「とりあえず、これを全部覚えたら次のステップに進めるわ」
「分かった。頑張る」
「私も頑張ってみるわ」
と言って2人とも表と睨めっこしていたが、途中から紙に書いたりしていた。多分だけど、覚えれているのか、もしくは計算できているのかを調べているのだと思うけど、次のステップに進めるようになるまでにどれくらいかかるのかな? とそんなことを思った。
そんなことがありながら勉強をしていたルミアだが、時間もそれなりに経ったあたりから少し眠そうにしていた。
「とりあえず、今日はこの辺にして置こうか?」
「……うん。分かったの」
「私もそうしようかな?」
とラナさんもこの辺りで切り上げるみたい。
「それにしても、ルミアちゃんは計算を早く解けるように頑張っているようだけど、別に遅くはないのにどうして急に?」
そう聞かれたルミアは困った様子で私の方を見てきたが私の方を見てもらっても困る。
「ルミア、いろいろ心配事があるのかもしれないけど、もしものことを考えたらラナさんにも伝えておいた方がいいよ?」
「……分かった」
そうして、ルミアは今日、先生から聞いた内容をラナさんにも伝えるとラナさんは驚いていたけど、ルミアのことを応援してくれた。
「すいません。迷惑ばかりかけることになって……」
「気にしなくてもいいわよ。でも、試験の結果はちゃんと教えてね?」
「はい!」
そうして私達はラナさんと別れて部屋へと戻ったのだった。




