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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第六章 Dランク昇級試験
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102.ルミアの今後について2



 そんなルミアの様子を見て、多分行きたいとは思っているけど、いろいろなことで悩んでいるのだと思った。それならルミアの気持ちをしっかりと聞いてどうして悩んでいるのかを聞いた方がいいかもしれない。


「因みにルミア的にはその学園? に行きたいの? 行きたくないの?」


「それは、行きたいとは思っているけど、言ってもお金がかかるだけだし、今より生活するのが大変になりそうで……」


 そう言われると学園に行くのにも通うのにもお金がかかるわね。


「因みに学園に通うとなるとどれくらいのお金がかかりますか?」


「ルミアさんに紹介するのは初等部なので、そこまではお金はかかりません。初年度は多くて金貨20枚。翌年は金貨10枚です。2年間通うだけなので金貨30枚で大丈夫です。庶民からの入学となると国の免除等もあります。あ、もちろん先ほど言った金額には教科書や制服代なども含まれます」


 なるほど、庶民による免除などはどれくらい引いてもらえるのかは分からないけど、そう言ったものはないと思って考えた方がいいわね。でも、金貨30枚はかなりの大金になるよね……。あ、でも、今の話の流れからすると生活に関することがなかったかも? と思いそっちの面でも聞いてみることにした。


「生活費とかはどうなっていますか?」


「一応、寮がありまして、最低限の生活はできるようになっています。身の回りのことを自分で行うのなら食事代だけで済みます」


「それは良さそうですね」


「ですが、寮にはいる人はあまり多くはありません」


「え? どうしてですか?」


「基本的に貴族は王都に屋敷を持っているため、寮生活を強制されていない初等部のときは寮で生活する人は王都に屋敷を持っていない貴族だけだと思ってください。稀に例外もありますがそういったことはほとんどありません」


「なるほど」


 とりあえず、生活面での不安は少なそうだと思った。食費に関しては実際に生活してみてから考えても多分問題ないでしょう。まぁ、何かあったら私が何とかするとしてあとはルミア次第かな? あ、でも、もし学園に行くことになったらラナさんとかに相談しないといけないか……。


「因みに庶民の免除とはどれくらいなんですか?」


「入学が決まれば半分で、そこから優秀な生徒には無料だ。恐らくルミア君なら無料の特待生を狙えると思う」


「因みにどんな試験なのかも分かっている感じですか?」


「一応、ここで教えていることがそうだ。ただ、例年、計算問題が難しくそこで7割以上取れれば問題なく特待生を狙えるはずだ」


「因みに計算問題はどういったのものですか?」


「練習用に持ってきた。よかったら持って帰るといい」


 と言って渡されていたのは50問の四則計算だった。横から覗いてみてみると最初の方は加算で途中から減算、乗算、除算と言った感じで特に難しそうな問題ではなかった。



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