表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第六章 Dランク昇級試験
753/846

97.お話2



「それじゃあ、明日は何をするの?」


「街を回るの!」


「おいしいものを食べたいの」


「あ、私も食べたい!」


「おいしいものって何を食べるの?」


「分からない。でも、お金をもらったからおいしいものを食べたいの」


 と言って小さな袋を見せてくれた。どれだけ入っているのかは分からないけど、普通に何かを食べるくらいは入っていそうな感じだ。……もしかしたら、自分達が稼いだお金で何かを食べたくてそう言っているのかも? と思った。


「もしかして、自分で稼いだお金で何かを食べたいってことなの?」


「「うん!」」


 私がそう問いかけると2人とも嬉しそうに返事をした。そう言うことなら市場の方を回ればいいのかな? とそんなことを思っていると、リリとララはユアにどんなのが食べたいとかこんなのがあるのかな? みたいなことを聞きながら楽しそうに会話をしていた。そういえばルミアは何も言っていないけど、何かしたいこととかあるのかな? と思い私はルミアに近づいて話しかけた。


「ルミアは何をしたいの?」


「私はリリとララについて行きます」


 とそんなこと言ってきた。もしかしたら、ルミアもリリとララと一緒なのかもしれないけど、リリとララに合わせようとしていないのかが少し気になった。


「……ルミアがしたいことがあったらちゃんと言わないと駄目だよ? 本当に同じでいいのなら構わないけど」


「そ、それは……」


 とそう言ったがその反応は何かしたいことがある反応だと私は思った。


「ルミアは何がしたいの?」


「……ちょっと雑貨屋さんや本屋さんなどを見て回りたいです」


「そうなの? それなら一緒にみて回ろうよ」


「で、でも、リリとララと一緒に回ることが出来なくなります」


「別に気にしなくてもいいと思うよ? 少し別行動みたいな感じでも問題ないと思うよ? それにみたいものがあるのならそれを見た方が楽しいわよ?」


「……いいのかな?」


「大丈夫よ。少なくても私が一緒に回ってあげるから」


 そう言うとルミアは嬉しそうにしたがすぐに少し申し訳なさそうな顔をした。


「ルミアが気にすることじゃないよ? 正直私はこれと言ってしたいことがなかったからルミアが喜ぶ顔が見れればそれで嬉しいから」


 というとルミアは顔を赤くしながら俯いた。


「あ、ありがとう」


「気にしなくてもいいよ」


 とそんなことを話しているとリリとララが眠たそうにウトウトしていた。さっきまでは元気に話していたのにいつの間に眠たくなったのだろう? とそんなことを思いながら、皆で明日に備えて早めに寝ることになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 最初の小さな袋を見せてもらった辺りで誤字脱字しています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ