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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第六章 Dランク昇級試験
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94.街へ



 それから私達の見張りの時間前に起きて、ジェイドさん達と交代をした。その後、みんなが起きるまで周囲の警戒をしていたが特に異常もなくみんなが起きてきたので朝食を済ませて街へ向けて出発したのだった。




 道中、何度か魔物と遭遇したりしたが数匹のゴブリンやウルフが出る程度だったので特に問題なく進み、休憩を挟みながら夕方になる前に街が見えてきた。


「街が見えてきましたね」


「そうね。ギルドに報告したら依頼は終わり。後は結果を待つだけ」


「そうですね。まだ目が覚めない彼女達はギルドに預ければいいのでしょうか?」


「おそらく……。ゲンツさん、彼女達をギルドに引き渡しても問題ないですよね?」


「問題ない」


「それならギルドに着いたらギルドの人にお願いしましょう」


 とそんなことを話しながら街へ向けて進んで行った。


 因みに、馬車の中で寝ている助け出した彼女達は未だに目を覚ましていない。だが呼吸は大分安定しているので多分大丈夫だと思われる。まぁ、絶対とは言えないけど……。


 そしてしばらくして私達は街の前へと到着したのだった。




 街に到着した私達は、順番を待ってから私達の検問を受けて無事に街の中に入れた。そうして、そのままギルドへ向かって、ゲンツさんの指示のもと馬車を指定の場所に止めるとユミルさんがギルド職員の人を読んでくると言ってギルドの中へと入って行った。


 それからしばらくするとユミルさんはエレナさん達を連れて戻ってきた。


「中の人を医務室までお願いします」


 エレナさんがそういうと担架みたいなものを持った2人組が入ってきて1人を運んで行くと入れ替わりで同様に3組入って彼女達を運んで行った。


「今連れて行った人で最後ですか?」


「はい」


「それでは私はこれで」


 と言って去ろうとしたエレナさんと視線が合ったので私は軽く頭を下げるとエレナさんは私の様子をみて少し苦笑いをした。そして、その場を去る際に私に近づいてきた。


「(お疲れ様)」


 そう言ってエレナさんはギルドの中へと入って行った。ただ、その様子はちょっとホッとしたような印象を受けたのは私の気のせいだろうか? とそんなことを思いながら私達はギルドの中へと入って依頼の完了報告をした。その後ゲンツさんに2日後の昼頃、ギルドに集まるように言われたのでその時に試験の結果が教えられるのだと思う。


 そんなことがありながら私とユアは久しぶりに宿へと戻るのだった。



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