58.話し合い7
「これで、完成よね?」
「そうですね」
「ちゃんと分かりにくくなっているのか確認したいところだけど、もう外が暗いから確認ができないわね……」
とユミルさんはそう言った。
「そうですね。明日の朝にでも確認したらどうですか?」
「それもそうね。とりあえず、見張りは昨日と同じで順番に休憩をしましょう。ただ、ジェイドさんは1人になるからその辺りはどうしましょうか……」
と言ってジェイドさんに視線を向けると、ジェイドさんはこともなげにこういった。
「俺は1人でも構わない」
まぁ、ジェイドさん実力がどれくらいあるのかは分からないけど、大抵のことは1人で対処できるだけの実力はあると思う。
「……本当に大丈夫ですか?」
「あぁ、ここは魔物があまり出ない。だから1人でも対処できる」
「でも、対処ができないときは……」
「その時は応援を頼むから気にしなくてもいい」
「分かりました。それなら、順番はどうしますか? ジェイドさんが好きな順番でもいいですよ?」
「特にない。昨日と同じでいい」
「分かりました。何かあった際はお願いしますね?」
「あぁ」
それから各々野営の準備などをして、軽くご飯を食べると私とユアは明日早くに起きないといけない為、床に就いたのだった。




