54.話し合い3
「えっと、意見をまとめた結果、ジェイドさんとメアリーで入口の見張りを倒してもらって、そのまま入口の見張りをする。見張りは基本的に中に入ろうとする人達の殲滅で、押し切られそうな場合はメアリーの魔法で洞窟内に合図を送る。みんなが揃い次第、もしくは限界だと思ったときは即時撤退を行う。
その他は中の探索、討伐で、分岐ごとに2手に分かれて探索と見張りを交互に行う。戦闘音が聞こえたら援護をしに行くのと念の為退路の確保を忘れないようにする。もし、不利になったら、素早く撤退を行って入口の見張り組に伝えて撤退を行う。
大まかな内容はこんな感じでいいですか?」
ユミルさんは確認の為にみんな(ランデル除く)に聞いて頷いたことを確認した。
「その他にいろいろなことが起こった場合、各自で対処してもらう予定ですが基本的には自分の命は自分で守るということで大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「問題ない」
「は、はい」
「分かったわ」
「それでは今回の依頼は今言ったことに注意して行います。それで、作戦の決行時間ですが明日の夜中を予定とします。理由としては、盗賊達は夜には戻って来るのとあわよくば盗賊達が眠っているとありがたいからですが大丈夫でしょうか?」
そう聞かれて私達は頷いたのでユミルさんが言った内容で作戦を決行することになった。
「あとは、ランデルが納得すれば問題ないわね」
「……そうですね。とりあえず、彼を探して聞いてきます」
そう言ってユミルさんはその場を離れて、地面に残っていたランデルの足跡を辿って行ったのだった。




