表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第二章 森の異変
65/846

85.治癒魔法



 落ちて来た人の所まで登るとその女の子は、見覚えのある子だった。


「え?ユア!」


 どうしてユアがこんな所に?オノマ達のことがあってしばらくは、冒険者として活動しないと思っていたけどと思ったけどとにかく止血をしないといけないので慎重に抱きかかえて下りる。その時に呼吸をしているか確認したが問題なさそうだった。それから地面まで下り終えると適当にウルフの毛皮を敷いてユアを寝かせる。血が出ているのは、右腕なので少し触ってみると硬いものが突き出ていた。


「骨が皮膚を突き破っている?」


 このままじゃ状態がよくわからないので防具を外してから服をナイフで右肩辺りから右袖にかけて切った。


「!?」


 そうして露わになった右腕は、数か所骨が突き出ていて血を流していた。右肩も血こそは、出ていないが肩が大きく凹んでいる。もしかしてユアは、あの魔物と打ち合って負けたってこと?…でもユアは、そんなことしないと思うけどな?…まさかあのパーティはオノマ達だったの?とそんなことを考えたけどこれは、考えて分かることじゃないのでユアが目を覚ました時に聞いてみようと思った。それにしてもこの怪我は、どう治療しよう…。出血している所にこのままポーションを掛ければ血は、止まるかもしれないけどこのまま皮膚が形成されたら困る。


「治癒魔法とか使えるかな…」


 まだ試したことないけどもしこれができれば便利だと思う。だけど、ユアでそんなことを試しても失敗した時が怖い…。


「あ、でも完治じゃなくて骨の位置を戻すだけならいけるかも?」


 そう思い手を洗ってからユアの腕に触りながら骨の位置を戻そうと意識する。イメージとしては、魔力の糸を使って位置を動かしている感じかな?すると飛び出ていた骨が少しずつ戻っていき元の位置まで戻すことができた。まぁ、これが治癒魔法というのかは、謎だけど…。


「ふぅ~」


 とりあえずうまくいったことに安心しながら傷口を洗ってポーションを掛けると傷口が少しずつ塞がっていき傷口が無くなった。


「とりあえずこれで、大丈夫」


 魔力の減り具合は…それなりかな?初めて使うから上手く使えないのもあるのかもしれないけど今まで使った魔法の中で魔力消費が激しい。


「まだ、魔力に余裕がありそうだから肩の部分もやってみよう」


 そう思い今度は、ユアの右肩に手を添え先程と同様に骨を元の位置まで戻した。


「この調子なら骨の修復もいけるかも?」


 と少し調子に乗って骨を元の状態にしようと魔力を込めて行く。どれだけ込めていいのかわからないので多めに魔力を使っていく。右肩を元に戻すことに集中してやって行くと上手くいったようで元通りになったように見えた。


「これなら…」


 これなら大丈夫。他の場所もいけるかも。と思ったら急に力が入らなくなり意識を失った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ