164.ゴブリンとの交戦30
そうして、来た道を戻っていき何事もなく無事に洞窟を出ることが出来た。
「とりあえず、洞窟内ではゴブリンとの遭遇はなかったな」
「そうですね」
「仮に、洞窟内で大量のゴブリンと遭遇したら大変な目に遭うからなぁ……。流石に今だったら平気だと思うが」
とゼロスさんがやや遠い目をしながらそんなことを言った。過去に何があったのかは分からないけど、洞窟内で大量のゴブリンと遭遇するのはかなり危険だということは覚えておこうとそんなことを思った。
それからなんとなく魔法を使って周囲に魔物が居るのかを確認したら、少し離れたところにたくさんの魔物反応があった。
「!?」
「ん? レーナどうかしたのか?」
「詳しくは分からないですが近くに魔物の気配がして……」
本当はたくさんの魔物が根城(洞窟)に向けて歩いて来ている。でも、魔法を使ってと説明するのはどうなのかと思い何かを感じたということにしてゼロスさんに伝えてみた。するとゼロスさんがやや難しい顔をしていた。
「もしかしたらゴブリンが戻ってこようとしているのかもしれない。できれば殲滅をしたいところだがこんな場所ではむずかしい」
「……できる限りのゴブリンを倒すということですか?」
「まぁ、そうなるわけだが、連戦続きでレーナも疲れているだろう?」
確かに連戦続きで疲れてはいるけど、魔力を乗せての攻撃練習にはちょうどいいかもしれない思った。まぁ、過剰攻撃の可能性が高いけど……。
「……多少は。でも、ただのゴブリン程度なら全く問題ないと思います」
「……そうか。とりあえず、可能な範囲でゴブリン側の戦力を削ぐことを目的とする。途中で無理そうなら俺に声を掛けるか離脱できたら離脱をすると言うことでいいか?」
「はい」
「そろそろ気配が近くなってきたな。戦える準備をするように」
そう言われたので私は武器を構えて魔物が来るのを待っていた。




