162.ゴブリンとの交戦28
それからゼロスさんとゴブリンロードから少し離れたところで、戦闘が終わるまでゼロスさんの戦い方を見学していた。
ゼロスさんの戦い方は攻撃を避けたり守ったり、撃ち合ったりといろいろな対処をしていたのをこれまで見てきたけど、ゴブリンロードとの戦いではほとんど撃ち合っているのが印象的だった。
私がゴブリンキングと戦っていたときに少しだけゼロスさんが戦っている様子を見たけど、その時はいろいろな方法でゴブリンロードの攻撃を捌いていたので、おそらく敵に合わせて攻撃や防御の仕方を変えているのだと思う。まぁ、絶対とは言えないけど……。
それにしても今の私ではゼロスさんの戦いで参考になりそうな部分はほとんどなさそうだと思った。まぁ、ゴブリンロードと正面から打ち合いが出来ている時点で立っている土俵が違うのだが……。とそんなことを思いながらゴブリンロードとの戦いが終わったゼロスさんに声を掛けた。
「お疲れ様です」
「あぁ、レーナかゴブリンキングの方は無事に倒したみたいだな」
「そうですね。何とか勝つことが出来ました」
「何とかで勝つことができる魔物ではないはずなんだがなぁ……」
とゼロスさんは苦笑いを浮かべながらそう言った。
「ちょっと試してみたことがたまたまうまくいっただけです。それがなかったら流石に倒せませんでした」
「……そうなのか。それでも、ゴブリンキング2匹を倒すとはかなりすごいことだぞ?」
「そうですか。それよりもゴブリンロードを倒したわけですから早く集合場所に戻った方がいいのでは?」
「……確かにそうかもしれないな。とりあえず、ゴブリンロードだけは回収するか」
そう言ってゼロスさんは倒したゴブリンロードに近づいて行った。




