155.ゴブリンとの交戦21
壁を蹴った私はゴブリンの首を目掛けて刀を振るった。一方ゴブリンキングはと言うと私が向かってくるとは思っていなかったようで一瞬動きが鈍ったところで私の刀がゴブリンキングの首に当たった。ただ、深く切りつけることはできなかったがゴブリンキングの首を斬りつけたところから半円を描くように切り裂いて背後に着地した。
「グオオオォッ!!」
ゴブリンキングは首を斬られた痛みに悲鳴を上げたと同時に嫌な感じがしたので反射的にその場にしゃがむと頭上に強い風を感じると同時に私が被っていたフードが外れた。私はすぐにその場を離れてゴブリンキングから距離を取ると背中にさぁ~と汗が流れた。
「い、今のはかなり危なかったかも……」
と呟きながら、何が起こるのかは分からなかったのに、よくとっさにしゃがむことができたなぁと無意識によくそんなことが出来たと思った。
そんなことを思いながらゴブリンキングを見据えると、私が先ほどきりつけた場所からたらたらと血が流れていた。
「傷は深くなかったけど、いい感じに太い血管でも切れたのかな?」
このまま戦闘を長引かせればゴブリンキングも何とか倒せるかもしれないと思っていたとき、ゴブリンキングの様子がどこかおかしかった。
ゴブリンキングの異変に手足の動きを警戒していると急に「ビュッ」という変な音が鳴った。よく分からない音に反射的に右に移動し始めたとき、左手に「ビチャ」と何かが掛かった。
(今、ゴブリンキングは特に動いていなかったけど何を掛けられたの!)
と思いながらとっさに左手についたものを払おうとしたがうまく飛んでくれなくて半分以上付着したままだった。
(何なの!?)
と思ったとき、左手から強烈な異臭がして、何を掛けられたか分かった瞬間。
「何てものを掛けやがった!!」
とゴブリンキングに叫んだあとはただひたすらにゴブリンキングを切りつけたりしたのだった。




