147.ゴブリンとの交戦13
ゼロスさんを先頭に先へと進んで行くと一番最初の部屋が見えてきた。
「(とりあえず、そっと様子を見てから中へと入る)」
そうゼロスさんに言われたので私は頷くとゼロスさんは慎重に進んで行き、部屋の様子を窺った。
そして、しばらく無言で部屋の中をみて、私の方へ向いた。ゼロスさんは私をみて頷くと中に入って行き、一番手前に居たゴブリンを剣で首を落とした。ゴブリンはと言うとわずかに悲鳴? みたいな声が聞こえたような気がしたが他のゴブリンは起きることはなかった。それから私達は二手に分かれて、部屋の中に居たゴブリンの首をなるべく音を立てることなく切り落とし始めた。
そうして、部屋の中のゴブリンを倒し終えると、ゼロスさんと合流した。
「(こっちは終わりました)」
「(俺の方も終わった。それにしても本当にゴブリン達が眠っていたとは……)」
「(驚きますよね? 私もこんなにも無防備なゴブリンは初めて見ましたよ)」
「(そうだな。寝ているゴブリンくらいなら見たことはあるここまで大勢で寝ているのは初めて見た)」
ゼロスさんもこれほど大勢のゴブリンが眠っていたところは初めてなのか……。それって相当珍しいことなのかな? そもそも、この規模のゴブリンが居るだけでも珍しいのか。と1人で納得していた。
「(とりあえず、寝ているゴブリンを多く狩る。次へと移動をする)」
「(分かりました)」
そうして、ゼロスさんと一緒にゴブリンが寝ている部屋を回って、ゴブリンの首を落としていった。




