143.ゴブリンとの交戦9
それからしばらくしてゼロスさんはゴブリンキング達を倒した。その後、ゼロスさんは警戒しながらゴブリンキング達の首を落とすと一息ついた。
「……とりあえず、これで一息はつけそうだな」
「……お疲れ様です」
「あぁ、レーナの方もお疲れ様。途中でゴブリン達の乱入がありそうだったがよく倒し切ってくれた。おかげでゴブリンキング達に集中できて、予想よりも早くゴブリンキング達を倒すことが出来た」
「そ、そうですか。お役に立てれたのならよかったです」
ゼロスさんに褒められて少し照れ臭く思った。でも、ゴブリンキングとの戦闘をしていたのに私の行動まで知っていて、ゼロスさんは凄いなぁ。と思った。格上の相手、もしくは同程度の相手と戦いながら周りのことまで把握することは私にもできるのかな? 流石にそういった経験が多くないから判断はできないけど、最近戦ったゴブリンジェネラルだと魔法に頼っていたからなぁ……。
「とりあえず、ゴブリンキングの素材を回収してからこの後の予定を考える」
「分かりました。私はできる限りゴブリンの魔石を回収します」
そうして、私達はゴブリンの魔石などの回収を行った。まぁ、ゼロスさんが倒したゴブリンキングの素材回収が終わるまでだが……。
そういう訳で、あまり多くない時間の中で上位種と思われるゴブリンの魔石回収に私は勤しんでいた。




