141.ゴブリンとの交戦7
ゴブリンキング達はそれぞれ得意な得物が違うようで、剣、槍、斧と言った武器を持っていた。
持っている得物が違うと攻撃を受けた際の対処方法とかが違ってくるだろうから少し戦いにくそうだなぁ……。とそんなことを思っているとゼロスさんとゴブリンキング達の戦闘が始まった。
ゼロスさんはこの3匹を相手にどのように戦っていくのだろうか? と思いながらゼロスさんの戦闘を見ていたが、前回戦っていたとき少し戦闘しているところを見たけど、明らかに動きが違うということが分かった。でも、どうしてこうも動きが違うのだろう? と思っているとあることに気付いた。
(そう言えば前に戦っているところを見たときは、怪我した人が居たから戦闘に集中できていなかったのかも?)
そう考えると、以前と動きが違うのも納得できる。でも、3匹もの相手をするのは厳しいようであまり攻撃ができていない感じだった。
(それでも隙をついてゴブリンキングの傷を増やしているのは凄いな……)
そんなことを思いながらゼロスさんの戦闘を見ていたけど、ゼロスさんに任された仕事があることを思い出し、ゴブリンの様子を窺った。てっきり、何か攻撃でもしてくるのかな? と思っていたがただただ、ゴブリンキング達の戦闘を見ていた。
今の状態だったら簡単に殲滅できそうだけど、下手に攻撃を仕掛けてゴブリン達がゼロスさんの邪魔をしたら困るよね……。でも、ゴブリン達が動き出したら攻撃をしたいから近くにでも移動をしようかな? と思ったとき、近くに弓が落ちていることに気付いた。
「(あ、弓があるのならここから矢を射ればゴブリンぐらい倒せるかも)」
そう思い弓を拾って、近くに落ちていた矢筒も拾った。でも、矢の本数はそこまで多くないからどこかに矢が落ちていないかを探していると矢筒を背負っていたと思われるゴブリンを何匹か発見したので中に入っていた矢を回収した。




