表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
591/846

131.ルノジス達



 騒ぐルノジス達を(こいつら馬鹿だなぁ~)と思いながら見ていたがゴブリン達が迫っていることをゼロスさんに伝えないと! と思い先ほど知り得たことをゼロスさんに話すことにした。


「ゼロスさん、少し前に大量のゴブリンが集落に入ってきています。すぐに動けるようにしないとまずいと思います」


 そう言うと冷めた目でルノジス達を見ていたゼロスさんが顔色を変えて私の方を見てきた


「……どういうことだ?」


「詳しいことは分かりませんが、彼等がゴブリンを引き連れてきた可能性がとても高いです」


 そう言ってルノジス達を見るとゼロスさんは少し考える素振りをしたがすぐにルノジス達に視線を向けた。


「お前ら一体何をした」


 ゼロスさんは低い声音でルノジス達に尋ねた。すると先ほどまで余裕がありそうだった彼等の表情が一変して硬い表情になっていた。もしかして、ゼロスさんの声音を聞いてヤバいとでも思ったのかな? まぁ、ルノジス達みたいに直接は言われていないけど、近くで聞いただけでも言葉に圧を感じたからその影響かもしれないが……。


「「「……」」」


 そんなことを思いながらルノジス達を見ていたが彼等は何も言うことはなくただただ沈黙していた。


「……何をしたのか言わないと無理やり吐かせるぞ? それに、先ほどは言いたい放題いろいろ言っていたがお前達を処罰することは確定事項だ。少しでも、処罰を軽くしたいのならお前達がしでかした内容をここで吐け」


 そうゼロスさんが吐き捨てるとルノジス達はぎこちないながらも軽く視線を合わせると、何をしたのかを話してくれた。そうしてルノジス達が話した内容をまとめるとこんな感じだ。


 たくさんのゴブリンに襲われて逃げだしたことに苛々して見つけ次第ゴブリン達を嬲り殺していた


 たくさんのゴブリンを倒したらいつの間にか捌き切れない数のゴブリンに襲われて逃げ出した

 たまたま集落の近くに出てきたので中に入って隠れようとした

 他の冒険者達を発見してゴブリン達を擦りつけようと思って捕まった


 ルノジス達の話を聞いているとかなりしょうもないことが原因でこんなことになったことが分かった。まぁ、彼等の頭が残念というのもあるけど、自分のことしか考えていないから何でもやってしまうのだろう。許されることではないが……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ