126.予想外の人物
それから武器の手入れをして、軽くご飯を食べた。それでも、夕方までにはまだ時間があったので、一眠りしてこようかな? と思い、休憩所へと向かおうとしたとき、誰かがこの門の近くに急いで向かってきていることに気付いた。
(誰だろう?)
とそんなことを思ったが、近くにやっている人達は、私達の元へと向かっている様子がなかった。なんかその、逃げている? 感じだ。念の為索敵の範囲を広げてみたがこれと言って何かに追われている様子はなかった。もしかしてもっと距離が離れているとか?
とそんなことを思って索敵の範囲を広げたが、近くにゴブリンの群れが集まっていた。
「(もしかして作戦がばれている?)」
そんなことを思いながら誰かが出てくるのであろう場所へと向かって歩いていると私が察知した反応が少し離れた場所に出てきた。一体誰がこの近くを通ろうとしているのかな?
と思いながら出てきた人物を見て私は驚くと同時に警戒をし始めた。
「なぜ、ルノジス達がこんなところに……」
そんなことを呟くと走っていたルノジス達が私達の存在に気付いたようで、私達の方向に向かって走ってきた。
一体何をするつもり? とそんなことを思っているとルノジス達は走りながら武器を抜いた。




