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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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123.潜入3



 分岐のところまで戻ると今度はゴブリンが密集して動いていない道へと進んだ。そして、ゴブリンが密集しているところをそ~と覗くと数十匹ほどのゴブリンが横になっていた。


(もしかして寝ている?)


 そう思って、ゴブリンをよく見ると胸当たりが上下に動いていた。規則正しく動いているように見えたから寝ている可能性が高いと思い、他の場所も同様に確認してくとどの場所のゴブリンも寝ているようだった。


 まぁ、ゴブリンが密集している場所はかなりたくさんあってその中の5つ確認しただけだから絶対とは言えないけど、この道にある横へと続く穴はゴブリンの仮眠室みたいなものかもしれない。


(この道のことも大体分かったからとりあえず、ここから離れよう)


 もし、ゴブリン達が起きたら大変なことになるからね? そうして、来た道を戻った。それから同様にゴブリンがたくさんいて動いてる道に進むと、道の先にあった広い場所ではゴブリン達が武器を持って模擬戦みたいなことをしていた。


 最初にこの光景を見たときは普通に驚いたけど、ゴブリンの様子を観察していてあることに気付いた私は、「もしかして、かなりまずいかも」と思った。


 それはそこに居たゴブリン達がよく見るゴブリンよりも体が大きかったからだ。もしかしたら、体が大きいだけかもしれないが、武器の扱いを見る限りそれなりの技量があった。つまり、此処にいるゴブリンは全部上位種に当たると思われる。まぁ、必ずとは言えないが……。それにこの先に居るゴブリンも上位種の可能性が高いし、此処に居るゴブリンよりも反応が強いのがいくつもある。


(これは、かなりまずい状況かも。とりあえず、偵察はここまでにして、早めにゼロスさんに伝えた方がいいかな?)


 そう思いこの場を後にした。そして、この洞窟の入口付近に着いたがなぜか入口を守っていたゴブリンがいない状態だった。


「近くにもいないみたいだし、とりあえず、早くこの場所を離れよう」


 そうして、洞窟を抜けて、ゼロスさん達がいるゴブリンの集落だった場所へと戻るのだった。



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