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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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118.山へ



 辺りをしばらく歩き回ってから門の近くへと戻ると冒険者がそれなりに集まっていた。


「全員の顔までは覚えていないけど、休憩所に居る彼女達以外はほとんどあつまっているのかな?」


 とそんなことを呟きながら近くへと行き、少し離れたところで腰を下ろした。


 それから水を飲んだり武器の手入れをしたりしながらゼロスさんが来るのを待っているとゼロスさんがやってきた。


「大分冒険者は集まっているか?」


 ゼロスさんはそう冒険者達に問いかけると近くに居た男性がゼロスさんの問いに応えた。


「はい。ゴブリンに囚われていた彼女達以外は全員集まっています」


「そうか、それなら早速説明をしようと思う」


 そう言ってゼロスさんは冒険者達を見渡してから話始めた。


「これからの予定だが、まずは山にいるゴブリンの偵察を行ってもらう。ゴブリンの集落を偵察した時と同様に、偵察を行ってもらいたいと思っている。ただ、今回の偵察は前回の偵察よりも難しいものになると思われる」


「どうして以前より難しい?」


 すると1人の冒険者がそんなことを言った。


「そうだな。前回の偵察の時は、ゴブリン達に私達のことを知られていなかった。そのため警戒もそこまで強いものではなかったと考えられる。しかし、今回の偵察は、ゴブリン達に私達の存在が知られている可能性が高いはずだ。この集落を制圧するまでに時間が掛かっているし、全てのゴブリンを倒せたわけじゃないはずだからだ」


 そうゼロスさんが言うと冒険者達は「確かに」「その可能性は高そう」「そう言えば逃げて行ったゴブリン居たわ」という呟きが聞こえた。


「そう言ったわけで、今回の偵察は難しくなると思う。そこで、偵察をする際にはある程度の戦闘力が必要だ。たくさんのゴブリンの集団から逃げ出せるもしくは殲滅できる冒険者がだ。そう言った者達で偵察に行ってもらう。危険も多いがその働きがこの依頼成功のカギになる重要な仕事だ。ただ、無理にとは言わないが前回偵察に行った人や今回は偵察に参加すると言った人は私の元へと集まって欲しい」


 そうゼロスさんに言われたので私も移動をするとそこに集まったほぼ全員は前回偵察に行った人だ。一部は違う人も交じっていたが……。



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