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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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117.作戦へ41



「ゼロスさん」


 私がそう声を掛けるとゼロスさんは私の方を向いた。


「レーナか。休憩はもういいのか?」


「はい。ゼロスさんも少しは休みましたか?」


「見張りをした後に少し眠った。……そう言えば休憩所に行ったのなら助けた彼女達も居たはずだが目を覚ましたか?」


「いえ、まだ眠っています」


「そうか。起きていたのなら少し話が聞きたかったが……」


 確かに捕まっていた彼女達の話を聞きたいとは私も思う。でも、あの惨状で生きていたとしてもまともに話せるかは怪しいが……。


「……そう言えばですが、山の方の偵察とかはどのようにやるのか決まりましたか?」


「それは、集落の偵察をしたときと変わらない予定だ。だが、ただ偵察をするだけではなくてゴブリンを倒すことも考えないと難しい可能性がある。そのため、以前よりも偵察ができる人が少ない可能性がある。もしくは、ある程度のゴブリンを倒す前提で偵察をするならその分戦力面に期待できる人達にも一緒に行ってもらう予定だ」


 一応、様子を見に行きたいが集落のようにはできないと思っているみたいだ。まぁ、集落の時はゴブリンが私達に気付いていなかったということもあって奇襲ができたが今回は私達の存在を知っている可能性がある。だから、偵察や倒しにくくなるかもしれない。


「前回よりも偵察が大変になりそうですね。もしかしたら、ゴブリンは私達の存在に気付いている可能性が高いと思いますし」


「……確かにそうだな。その辺りのことをもう少し考えるか」


 そう言ってゼロスさんは立ち上がり歩き出したので私も後ろをついて行くとコアンさん達がいるところに着いた。もしかしたらコアンさん達を交えて考えるのかもしれない。そんなことを思いながら私は、その場を離れて周辺を散策することにした。



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