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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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109.作戦へ33



 それからゼロスさんが戻って来るのを待っているとようやく戻ってきた。よく見ると女性を2人抱えていた。この2人が魔法の反応にあった人達なのかな? とそんなことを思っていると、その女性達は服を着ていた。私が助けた人は裸だったけど、ゼロスさんが見つけた人達はちゃんと服を着ていたのはどうしてだろう? と思いながらゼロスさんに話しかけた。「他にも生存者がいたのですね」


「あぁ……。ただ、俺を見るなり気絶したが……」


 と言ってゼロスさんは担いでいる女性達を見た。


「え? 普通に助けに行っただけですよね?」


 私は驚いて、思わずゼロスさんに聞き返した。


「そうだ。声を掛けたらなぜか驚いて、しばらくしたらパタリと倒れた……。俺におかしなところでもあるのか?」


 どうやら、聞こえた内容は本当だったようだ。ただ、ゼロスさんが言っていたように気絶した理由はゼロスさんが思っているのと違うのでは? と思った。


「多分ですけど、ゼロスさんを見て倒れた理由は、安心したからと言う可能性もありますよ?」


「安心?」


「はい、彼女達はおそらくゴブリンに捕まったら生きて出れない可能性が高いことを知っていたのだと思います。そんなところに、ゼロスさんが助けに来てくれたから、安心して倒れた可能性もあるのでは? と私は思いました」


「なるほど、その可能性もあるのか……」


 とゼロスさんはややホッとしたような表情を見せた。まぁ、自分の顔を見てから急に倒れられると困惑しちゃうからね? とそんなことを思いながら気になっていたことをゼロスさんに聞いてみた。


「……少し聞きたいのですがゼロスさんが連れてきた女性達は発見したときから服を着ていましたか?」


「そうだが、それがどうかしたのか?」


「……多分ですが彼女達はまだゴブリンに襲われていない可能性がありまして……」


「なるほど、そう言われるとぱっと見の外傷は見当たらなかったな……」


 と言ってゼロスさんは何やら考え出したのだがとりあえず、生存者はこれで全員のはずなので、この地下から出ることにした。まぁ、その際に、私に1人でその女性を運べるのか心配されたが、実際に抱き抱えて、大丈夫そうだと分かると、ゼロスさんは何も言ってくることはなかったが……。



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