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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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73.問題発生2



 私はというとこちらに向かってきているゴブリンがどれだけいるのかを魔法を使って調べてみると近くに居るだけで100匹以上、集落の方からこちらに向かってきているゴブリンは200匹以上いた。


「一体何があったの……」


 とそんなことを思いながら、ふとあることが気になった。


「そう言えばさっきあの辺で音がしたよね……」


 あの時の物音とゴブリンの襲来。何か関係がありそうかも。と思い音がした辺りに行ってみるとそこには血痕が残っていた。


 もしかして、誰かがゴブリンにちょっかいを仕掛けた? と考えたけど、わざわざそんなことをする冒険者はいないと思った反面、私はあることが気になった。


「そう言えばルノジス達はどうなったの?」


 あの時は揉めてまだ休憩するとか言っていたけど、どれくらい遅れていたのか分からないことに気付いた。いくら遅れていたと言っても、もう追いついていてもおかしくないと思った。それに、あいつらなら、ゴブリン程度大したことないとか言ってそのまま乗り込んでいそうだと思い、とりあえず、血痕を辿ってみることにした。


 それから血痕を辿ってみると拠点をそのまま通過して街道沿いをある程度戻ったところで、馬車を発見した。


「(もしかして本当に……)」


 そんなことを思いながら馬車の方へ近づいて行くと聞き覚えのある声が聞こえた。


「たかが、ゴブリンのくせに俺に怪我を負わせやがって……」


 そう聞こえたのはルノジスの声だった。


「いくら何でもあの大群じゃあ仕方ない。全方位を警戒するなんて無理だからな」


「そうだ。今はそんなことは置いておいて早く血を止めないと」


 そうして、一緒に居た他の2人の声も聞こえた。ここまで聞いたらあのゴブリン達を連れてきたのはこいつらで間違いないと思った。


「そうだな。ゴブリン達を振り切るために仕方なくこそこそしてあいつらの拠点を通ってきたんだからな」


「まぁ、作戦の内だな」


「そうだな」


 そう言った彼等の笑い声が聞こえてきて、こいつらが意図的にやったのを知り、私は刀を鞘に入ったまま右手に持ちそのまま彼等に襲い掛かった。



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