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・・・自由に生きよう!  作者: 夜叉神
第五章 ゴブリン集落襲撃
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54.偵察6



 ゴブリンの集落に向かっている道中に何度かゴブリンを見かけたが集団で行動しているゴブリンはできるだけ近づかないようにしてやり過ごしていた。ただ、数匹以内のゴブリンを発見した際は不意打ちで仕留め、アイテムボックスの中に収納した。


 ゴブリンはたくさんいるみたいだし、少しでも数を減らした方がいいと思うしね? そんなことがありながら私はゴブリンの集落が見える場所に辿り着いた。少し遠回りや、ゴブリンをよけたりしながら歩いてきたけど、2時間ほどの距離にゴブリンの集落があるみたい。


「廃村と言う話だったけど、これは村よりもしっかりしていそうね……」


 そう呟きながら目の前に広がっていたのは木の柵で囲われたところだった。近くの高い木に登って村の中の様子を確認してみた。


「これは……」


 そこに広がっていたのは、たくさんの家らしき住居だった。


「これは町規模だと言うのもあながち間違いじゃないわね……」


 とそんなことを思った。村の大きさ的にはエレナさんの実家があったコッコロ村とそこまで変わらないくらいの規模だけど、かなりの数のゴブリンが中で犇めいていたからおそらく町と呼んでも差し支えないと思う。まぁ、その辺のことはよく分からないけど。


「とりあえず、木の柵に沿っていろいろと情報を集めてみようかな?」


 そう思い私はゴブリンの集落を一周してみることにした。そうしてゴブリンの集落を一周してみて分かったことは、山の方には木の柵が作られていなかったことと、それ以外には入口らしきところが3か所ほどしかなかったことだ。因みにその3箇所の入口には監視用の建物らしきものがあった。


 ゴブリンにしてはいろいろ考えられているような気がした。まぁ、これほどの規模だから少なくてもゴブリンキングぐらいはいそうだなぁ。と思った。一応、集落を一周しながら魔法を使ってゴブリンの数を調べてはみたが集落一体が真っ赤になっていたからかなりいると思う。正確には分からないけど、偵察をしていた人が言っていた5000匹以上いると言う話は本当だった。でも、ここに居るゴブリンだけで5000を超えているということを考えると集落の外に居るゴブリンを合わせるともっといるということになる。


「もしかしたら万越えしたりして……」


 とそんなことを思いながら木の柵がない山がある方をもう少し調べてみようと思い移動することにした。



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