45.今後について3
「ここまでの内容について何か質問はあるか?」
すると何人かの冒険者が手を挙げた。
「それじゃあ、右から順番に聞いていく」
「それじゃあ、私から。……今回の依頼はギルドで聞いてた内容と大分異なっていますが危険に見合った報酬はあるのでしょうか?」
確かに最初に聞いた内容よりも依頼の難易度が上がった。まぁ、ギルドで募集した際に、報告以上に多い可能性は示唆していたが5倍以上になると確かに気になるかも?
「……それについては現段階では何とも言えない。一応、依頼を受ける際に、報告以上に数が多い可能性については言ったはずだ。だがまぁ、君の言いたいことは分かるが私の一存では決められないことだけは理解して欲しい。一応、ギルドに戻れたら上の人と交渉して少しでも報酬が多くなるように働きかけるということなら約束をしよう。
ただ、今回の依頼に関する見返りは確かに必要だ。この依頼の活躍に応じて私の権限で最大限の評価を行うことを約束しよう。もちろんそれ以上に活躍したものについてはできる限り上に相談をしようと思うとりあえず、これでいいか?」
そう言うと質問した人は頷いたので次の質問者に視線を向けた。
「そ、その、私はある程度の数のゴブリンとなら戦闘ができます。10以上は大丈夫ですが20を超えると相手をするのは荷が重いです。今回の話ではたくさんのゴブリンが居るみたいなので、その、前線で戦うのが不安と言いますか……」
「そうか……。他にも同様に思っている奴はいるか?」
そうゼロスさんが聞くと20人弱が手を挙げた。一応、理由を聞いてみるとパーティで受けているだけだから個々で強いわけでなく、パーティだからできる部分もあるからという人も居ればギルドの規定していたゴブリンは何とか相手ができるから受けたと言っている人がいた。まぁ、ギルドの条件ギリギリの人が不安がっている感じなんだと思う。
因みにユアも手を挙げていたけど、結構ギリギリの部分もあるが普通のゴブリン相手なら何とかなると私は思っている。ユアがどう思っているのかは分からないけど、ランクも低いから彼等と一緒に馬車組になるのでは? とは思っているが……。
そんな感じで残りの質問を答えて行き、今日は解散となった。問題点もかなりあるが明日の偵察などによって今回の作戦が本格的に決まって決行をするのだと私はそう思った。




