17.冒険者ギルドへ
宿に戻った私達はというと明日の準備を整えてから各々のんびりと過ごした。まぁ、時間的にそれほどできるようなことがなかったから明日に備えようということになっただけだけど……。
それからしばらくしてルミア達が戻ってきたので夕食を食べてから部屋に戻った。部屋に戻るとルミア達に明日からしばらくお仕事で戻らないことを伝えた。それで明日も早いから今日は早く寝ることを伝えるとみんなで早く寝ることになった。
翌日
昨日は早く寝たということもあり、いつもより早い時間に目が覚めた。せっかくだし冒険者ギルドに行く前に少し体を動かしておこうかな? と思いながら準備をしているとユアがもぞもぞしながら起き上がった。
「ん? レーナふぁん?」
「おはよう」
「お、おはよう……。もしかしてもう行くの?」
「一応、集合時間よりは早いけど少し体を動かしておこうかな? と思って」
「ま、待って私も行くから」
そう言うとユアも急いで着替え始めたのでユアの着替えが終わるのを待ってから、皆を起こさないようにして部屋を出た。
ギルドの近くまで行くと一部の冒険者達は既に集まっていて何やら作業をしていた。
「あれ? もしかして出発の準備をしている?」
「ほ、本当だ。もしかして、もう少し早く来ないといけなかったのかも……」
するとユアも冒険者達に気付いたようで遅れてきたのかもと心配していた。まぁ、私もそう思ったけど、依頼についての話を聞いている限り出発時刻までに集合していればいいみたいな感じだったからなぁ……。と思った。
「あ、もしかしたら、居残りした冒険者達に何か指示があったのかもしれないよ?」
「……そう言えば馬車を持ってくる冒険者は残るようにって指示があったかも」
「まぁ、とりあえず、私達もあそこに向かいましょう?」
ということで作業をしている冒険者の方へと向かった。




