219.ルミアの相談3
「それで、ルミアちゃんは午前と午後どちらのお話を聞きに行くの?」
「それは……」
と言ってルミアはどちらを受けようか悩んでいるようだった。午前は基礎的なことで午後は専門分野? みたいな感じで分かれているからね? それに多分だけど、ルミアは知らないことを知ることに関心を持っているのだと思う。午前中は「なるほど」みたいな感じだったけど、午後は物珍しさにいろいろな表情をしながら楽しんでいるような様子だったから。
「……レーナお姉ちゃんはどっちに行った方がいいと思う?」
すると悩んでいたルミアが私に聞いてきた。
「それはルミアが行きたい方でいいと思うよ?」
「そ、それはそうかもしれないけど……」
「まぁ、多分だけどルミアが行きたいと思っているのは午後の方じゃないの?」
私がそう言うとルミアは驚いた様子で私の方を見てきた。
「え? ど、どうしてそう思ったの?」
「それは楽しそうにしていたからかな?」
「……そうかな?」
「うん」
「それなら午後にした方がいいかな?」
「まぁ、それもいいと思うけど、いろいろなことを知る前に基礎をしっかりと身に着けた方がいいから最初の内は午前にした方がいいかも。いろいろな言葉と意味を知っておいた方がいろいろなことに対して理解が深くなると思うから」
「な、なるほど……。ら、ラナさん」
「はい」
「その、しばらくは午前中に勉強をしに行ってもいいですか?」
「いいわよ。でも、午後に行きたいときは事前に私に言うようにしてね?」
「はい!」
そうして話がまとまったので、ラナさんはルミアと相談をしながら仕事の予定を相談し始めた。




