218.ルミアの相談2
宿に到着するとユア達とは別れて食堂の方に行くとラナさんがなにやら作業をしていた。私達はラナさんの方へと近づいていくとラナさんは私達が居ることに気付いてこっちを見てきた。
「レーナちゃんとルミアちゃん、2人ともこっちに来てどうしたの? 今日はお休みでいろいろなところを回ってくるんじゃなかった?」
「一応、見てきたりもしましたよ?」
「そうなの? それなら私に何か用事でも?」
そうラナさんが言うとルミアは少し不安そうにしながらもラナさんの方へと一歩踏み出して話しかけた。
「そ、その、相談したいことがありまして……」
「そんなに改まってどうしたの?」
「それは……」
と言ってルミアは今日あった出来事(主に勉強をしていたことについて)を話してルミア自身がそこで学んでみたいとラナさんへと言った。
「なるほど、そう言うことね……」
ラナさんはそんなことを言いながらちょっと考えている様子だった。
「……働きながら通いたいのなら1日は難しいかな? 午前か午後の片方だけなら何とかなるけど、それでもいいかな?」
ラナさんがそう言うとルミアは嬉しそうに返事をした。
「は、はい!」
「でも、その分休む時間が無くなって大変かもしれないよ?」
「が、頑張ります!」
そんな様子のルミアを見て無理でも何とかしちゃいそうな気がした。でも、体調を崩したらどちらもできなくなるからそのことくらいは言っておいた方がいいかな? ルミアならちゃんと理解してくれそうだし。
「無理はしちゃ駄目だよ? 風邪でも引いたら両方ともできなくなるから疲れたときはちゃんと休むんだよ?」
「……分かりました。気を付けたいと思います」
とルミアはそう言った。




