205.ラナさんとの話3
「とりあえず、これでいいかな?」
「はい。ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
私がラナさんにお礼を言うとルミアも同様にお礼を言った。
「いいわよ。それで、お部屋とかはどうするの? みんなであの部屋に泊るのは狭いと思うけど場所を変えて大きい部屋にするの?」
「私はどっちでもいいけど、ルミアはどうしたいかな?」
「えっと……。今のままでも大丈夫でしょうか?」
「一応、大丈夫よ。ルミアちゃん達はこの店のことを手伝ってくれるから昼食とお風呂以外はお金を取らないけど、レーナちゃんと同じご飯ではなくて賄いみたいな感じになるかな?」
「まかない? ですか?」
どうやらルミアは賄いと言う言葉を聞いたことがなかったみたいでやや困惑している様子だった。
「そうよ。余ったものでご飯を作ることよ? まぁ、お客様用の残りを食べることもあるけどね?」
「そこまでしてもらっても大丈夫でしょうか?」
「それくらいなら問題ないわ」
「よ、よろしくお願いいたします」
「あ、少し言い忘れていたことがあったけど、昼食は食べなければお給料は減らないからね? でも、無理をしてまで昼食を抜かなくてもいいからね?」
「はい」
こうしてラナさんへの相談事も終えた私達は部屋へと戻った。




