197.依頼の報告へ
まずは孤児院の様子を見に行こうかな? と思い孤児院の方へと行くと孤児院に知らない人達が何人もいた。もしかしてついに動いたのかな? と思い近くに居た人に話を聞いてみたらこの土地を買った人が建物を立て直すということになりその下見に来ているらしい。詳しいことはあまり聞くと怪しまれると思いそれ以上は聞かなかったけど、これではユア達の居場所本当になくなってしまうんだと思った。
「しばらくの間は宿でも大丈夫だけど、ルミア達がいるからなぁ……」
私とユアが冒険者として依頼をこなしている間、彼女達はやることがなく暇になるからそれをどうにかしてあげないといけないかも……。
ここ最近はラナさんがちょっとしたお手伝いをしているみたいだけど、私達がいるときもそれが継続するかは分からないからその辺りのことを聞いてみないと……。まぁ、とりあえず、このことは宿を戻ったらラナさんに相談してみようとそんなことを思いながら私は冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドに着くと昼過ぎという時間帯もあって人がほとんどいなかった。
「やっぱり冒険者ギルドが混むのは朝と夕方なのかな?」
とそんなことを思いながら受付カウンターの方へと向かった。すると奥の部屋からエミリアさんが出てきた。
「……あれ? レーナちゃん?」
「は。はい、お久しぶりです」
「久しぶりだね? 今日は依頼の達成報告にでもきたの?」
「はい。そうです」
「それなら、私が話を聞こうかな?」
え? エミリアさんが話を聞くの? エミリアさんってギルドマスターだから忙しいのでは? と思いながらエミリアさんに尋ねてみることにした。
「それは大丈夫ですか? ギルドマスターというお仕事は、随分と大変だと思っていたのですが……」
「今はちょうど手が空いた所だから大丈夫。だからついて来て」
と言ってエミリアさんに奥の部屋へと案内された。




