185.昨日のお話について
村長さんの家に着くと昨日と同じ部屋に案内された。
「とりあえず、そこにでも座ってくれ」
そう言われてユアと隣同士で座ると対面に村長さんが座った。
「早速だが昨日、ビアンカ達のことで話し合って追放処分に家にある衣服や食料以外の持ち出しを禁ずることに決まった」
どうやら持ち物の制限ができたみたい。私はてっきり着ている服以外の持ち出しを禁ずるのかと思ったけど、思っていたよりも緩い感じで決まったみたい。まぁ、ビアンカ達の服とかあっても仕方ないからいっそのこと全部持っていてもらった方がいいか。
「そうですか」
「えっと、そこまでしてもいいのですか?」
「これでも大分軽い罰となっている。ユアに行ったことやそれを利用としていろいろなことをしてきているから街での判決だと普通はもっと重い罰になる」
「そ、そうなんですか……」
「ユアが気にすることじゃないよ。いろいろと罪を重ねていたわけだし。しかも、ユアにもいろいろとしているわけだし」
「そ、そうだったかもしれないけど……」
いろいろ言っても罪悪感があるようでおかしいな? と思っていたけど、もしかして、昔の時の印象でそんなことを思っているのかな? 一応、ご飯を貰っていた(かなり暴利で)ようだし……。あ、でも、ユアが組んでいたパーティといい勝負? もしかしたらそれ以上に酷い可能性もあるかな? 街と村の違いかもしれないけど、かなりいろいろとやらかしていたみたいだし。
「……罰を受けた人達は、ユアが組んでいたパーティを組んでいた人と同程度かもしくはそれ以上に酷い感じだったから気にしなくてもいいよ」
「え? ……あれよりも?」
「そうよ。オノマ達は当たり散らしていたかもしれないけど、ビアンカ達はオノマ達と同様のことをしながら嫌がらせや下手したら人が死んでもおかしくないことをしていたから。しかも作為的に」
「そ、そうなんだ……」
と言いいながらユアは少し驚いている様子だった。まぁ、あれよりも酷かったかもしれないと言われて驚いただけなんだろうけど。




