183.ユアの悩み事?
ユリーカさんの家に向かっているときにユアが話しかけてきた。
「ねぇ、レーナちゃん」
「なに?」
「村長さんは私が小さい頃暮らしてい家を私に渡すと言っていたけど、私はどうしたらいいのかな?」
「別にもらっておけばいいんじゃない?」
「でも、街での生活になれているから……」
……もしかしたら家を持ったらそこに暮らしていかないといけないとか思っているのかな? とそんなことを思った。
「別にずっとこの村で暮らさなくてもいいんじゃない? ただ、ユアの帰る場所として両親と暮らしていた家があるというだけで」
「え? それでいいの?」
「多分、それでいいと思うよ? でも、気になるのなら今度村長さんに会うときに聞いてみたらいいと思う」
「分かった。そうしてみる」
「まぁ、でも、家の中は空っぽだからいろいろとそろえる必要があるけど」
「……そうだね。そう考えるとあの家で暮らせるようになるのは大分先になりそうなの」
「そうかもね? まぁ、気長にやって行けばいいと思うよ」
とそんなことを言いながらユリーカさんの家へと戻った。
それからユリーカさんの家でお話をしたりしながら、ユアもユリーカさんの家に泊ることになったので、私と同じ部屋で寝ることになった。




